次世代のフランス代表DF、NEXTヴァランと評され、ASモナコでは確固たる地位を築き、今後のステップアップが期待されるブレイク候補ブノア・バディアシルとは何者か?
Embed from Getty Images2016年15歳からモナコ下部組織に所属して
18-19シーズン、17歳でアーセナルのレジェンドアンリに見いだされトップデビュー
主力に定着するとともにフランス国内では「NEXTヴァラン」と語られるほどの逸材
代表活動でもアンダー世代の常連でもあり
次世代のブレイク候補DF
「ブノア・バディアシル」
彼を紹介していきたいと思う。
プロフィール
名前 | ブノア・バディアシル |
国籍 | フランス・コンゴ民主共和国 |
生年月日 | 2001年3月26日 |
年齢 | 20歳 |
身長 | 195cm |
体重 | 75キロ |
ポジション | CB |
利き足 | 両利き(主に左利き) |
背番号 | 5 |
クラブ歴
シーズン | チーム | 試合数 | ゴール | アシスト |
20-21 | モナコ | 39 | 2 | 1 |
19-20 | 〃 | 20 | / | / |
18-19 | 〃 | 26 | 1 | 1 |
代表歴
代表 | 試合数 | ゴール |
フランスU21 | 9 | / |
〃U19 | 15 | / |
〃 U18 | 2 | / |
〃 U17 | 6 | / |
〃 U16 | 5 | / |
ブノア・バディアシルとは
2001年フランス中部リモージュにコンゴ民主共和国出身の両親の間に生まれた。
6歳のころには、3歳年上の兄の影響で地元リモージュFCでサッカーを始める。
7歳のころには兄とともにSCマルゼルブに加入し2013年には、兄がASモナコに移籍を果たし
2016年15歳でバディアシルもモナコに加入。
UEFAユースリーグでは、ベスト16でトッテナムに敗れてしまったが8試合中7試合にフル出場を果たした。
Embed from Getty Images18-19シーズンに当時監督だったアンリに見いだされプロデビュー果たす。そこからコンスタントに試合出場を重ね、また数々の国際舞台を経験しチャンピオンズリーグまでも経験してる。
フランス国内では「ネクストヴァラン」とも呼ばれる19歳の若者に数多くのクラブが興味を示している。
モナコとは2024年までの契約を結んでいるため、移籍解除金は500万ユーロ(約43億円)から4000万ユーロ(約50億円)の移籍金が設定されていて、若手としては高額である。
2019年、ウォルバーハンプトンが3400万ユーロ(約42億円)のオファーを提示したが、拒否される。
2020年にはマンチェスターユナイテッドやレバークーゼン、レアルマドリードなどビッグクラブからの関心があり
実際にはユナイテッドが2500万ユーロ(約31億4000万円)の高額オファーを提示したがこれも拒否された。
このようなオファーについてモナコ現監督のニコ・コヴァチ監督は
「彼を売りたくない。それは非常に明白だ。彼は今シーズンここにとどまるだろう。これが彼にとって最善の解決策だと思う。」
「私たちの目標は彼を次のレベルに引き上げることですと語った」
「彼が非常に良いリーグであるリーグ1で私たちと多くの試合をするなら、彼は良くなるでしょう、それは確かです。」
などフランクフルトやバイエルンを率いたコヴァチ監督や名プレイヤーのアンリなどに信頼され才能を認められていることがわかる。
バディアシルは、マンチェスターユナイテッドへの移籍を「拒否」した理由について
「モナコに来て以来いいシーズンを送ることができていなかった。そのためトップレベルに引き上げるため、また私を成長させてくれたクラブで活躍するため正しい決断だと思います。」
マンチェスター・ユナイテッドに移籍しなかったことを後悔しているかと尋ねられた時、彼は「いいえ、全くありません」とコメントを残した。
『Goal』が毎年行っている『NxGn2020』では、2001年1月以降に生まれた若手選手を対象にTOP50を選出する、世界の若手ランキングでも名を連ねた。(日本では久保建英が選出)
アンダー世代の代表でも年代問わず名を連ね、東京オリンピック代表にも選出されたが、クラブが招集を拒否し、出場は叶わなかったがA代表に最も近い存在に成長を果たしている。
Embed from Getty Imagesプレースタイル
正確なフィード
左足から生み出される正確なフィードが特徴の一つ。
CB故ボールタッチ数が多くなりパスをする回数が多くなるが、パスミスが少なく縦パスやサイドチェンジなど多彩なキックが持ち味。またパスもきれいな放物線やストレートのボールなど場面により使い分けられるキックの豊富さや選手のトラップのしやすいところにボールを正確に渡せる精度の高いレベルの技術を持っている。
対人守備
195cmの身長と体格を生かした守備力も魅力の一つ。
空中戦では身長を生かしたヘディングなどを得意としポジショニングで勝つというより身体能力を生かして勝つというスタイルだがリーグアンではほとんど負けない強さがある。
また空中戦同様に地上戦でも強さを見せる。
足の長さとスピードによってことごとく相手の攻撃の芽をつぶしてしまう守備力。リーグアンの攻撃陣、特に個人技の色が強いリーグでも圧倒的な強さを見せる。
課題
やはり恵まれた体格だけあって身体能力を生かした戦い方をしており、たびたび守備時のポジショニングに疑問を残すことが多く見られ戦術理解度もあまり高くないように思える。またあまりにも落ち着きがありすぎてしまい判断が遅くなり集中力が欠けているプレーも見られた。
総括
フランスの名門モナコで若干20歳ながらレギュラーとして出場し結果残し195cmと類まれなる体格と身体能力の持ち主。
プレースタイル的にはフランス内ではヴァラン二世と呼ばれているが、どちらかというとファンダイクのようなプレースタイルに似ている。
今現在のDFには守備面でだけではなく攻撃面での貢献も必要になってくるがビルドアップやヘディングの強さなど高いレベルでのプレーが可能な選手。
ここから戦術理解や判断能力が向上していけば更なる高みに行けるで素材である。
まだまだ粗削りの部分が多いいがこの先ビッククラブに進むであろう逸材であることは間違いない。
ブノア・バディアシル、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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