スペイン代表で10番を背負い、バレンシア一筋の司令塔として活躍しているスペインの至宝カルロス・ソレールとは何者か?
Embed from Getty Imagesバレンシアに7歳から在籍
トップチーム、スペイン代表で「10番」を背負い
東京オリンピックでは銀メダル獲得に貢献
クラブだけではなくスペイン代表でも地位を確立しつつある
スペインの司令塔
「カルロス・ソレール」
彼を紹介したいと思う。
プロフィール
名前 | カルロス・ソレール・バラガン |
国籍 | スペイン |
生年月日 | 1997年1月2日 |
年齢 | 24歳 |
身長 | 180cm |
体重 | 76kg |
ポジション | MF |
背番号 | 10 |
利き足 | 右 |
クラブ
シーズン | クラブ | 試合数 | ゴール | アシスト |
21-22 | バレンシア | / | / | / |
20-21 | 〃 | 34 | 12 | 9 |
19-20 | 〃 | 37 | 3 | / |
18-19 | 〃 | 51 | 4 | 11 |
17-18 | 〃 | 37 | 1 | 5 |
16-17 | 〃 | 26 | 3 | 1 |
代表
年代 | 試合数 | ゴール | アシスト |
スペイン | 3 | 2 | / |
〃U24 | 6 | / | 1 |
〃23 | 1 | 1 | / |
〃21 | 20 | 4 | 7 |
〃19 | 2 | / | / |
カルロス・ソレールとは
スペインのバレンシアで1997年1月2日、カルロス・ソレール(カルロス・ソレール・バラガン・Carlos Soler Barragán)は生まれた。
5歳の時、地元であるボンレポスでサッカーを始め、7歳の時バレンシアの下部組織に加入。
ソレールは当初CFとしてプレーしており、下部組織でのキャリアにおいて通算500ゴール以上100アシストを記録。
18歳でBチームに昇格後攻撃的MFにコンバートされたり、守備的MFとしてプレーしたりと数多くのポジションを経験したが、どのポジションでも驚くほど簡単に適応してMFとしての地位を築いた。
19歳になったソレールは、バレンシアと2年間の契約延長を結んだ。
15-16シーズン最終節には、出場は叶わなかったがトップチームのベンチ入りを果たした。
Embed from Getty Images16-17シーズン12月10日レアルソシエダ戦でラ・リーガデビューを果たした。
同シーズンは、26試合に出場して3ゴール1アシストを記録。
2018年1月、ソレールは1年弱でバレンシアとの契約を3回更新して、2021年までの契約を結び、契約解除金8000万ユーロ(約100億円)設定された。
18-19シーズンは、チャンピオンズリーグやヨーロッパリーグの国際舞台にも出場を果たし、51試合4ゴール11アシストを記録した。
この年の活躍から、マンチェスターシティやバルセロナ、PSGなどの強豪クラブが関心を示すようになった。
2019年12月には、2021年までの契約だったが2023年までの延長を結び、契約解除金も1億5000万ユーロ(約200億円)に設定された。

しかし20-21シーズン、バレンシアの財政状況が厳しく主力を放出せざる負えなくなり
フランシス・コクランと共にビジャレアルへの移籍が決まった元主将ダニ・パレホは、「とても傷ついたし、メスタージャにいたかった。でも…そういうものなんだ。できなかった」と告白すると、マンチェスター・シティへ移籍したフェラン・トーレスも「僕のイメージを傷つけようとするクラブの人間がいた」と明かすなど最悪なチーム状況に陥っていた。
そんな中、ソレールにも関心を示すクラブも数多く、アーセナルは本腰を入れて獲得すると報じられたがバレンシアは3400万ポンド(約48億円)を要求したが、取引がまとまらず残留。
20-21シーズンは、主力放出とともに降格も囁かれるほど戦力が低下したが、13位で残留を果たした。
ソレールはチームの中心選手として活躍し34試合12ゴール9アシストを記録。
こうした活躍が評価され、2020東京オリンピックに出場。6試合1アシストを記録してスペインの銀メダル獲得に貢献した。
A代表にも初選出を果たし、ワールドカップ予選で3試合2ゴールを決め、10番を背負った。
スペイン代表監督ルイス・エンリケ 「所属するバレンシアでも、非常に良いレベルでスタートしている。彼は素晴らしい才能を持っていて、これからも活躍を続けて欲しいと思う選手。今はカルロス・ソレールという調子のいい選手がいるから、それを活かしていく」と印象を語った。
カルロス・ソレールは、バレンシアについて語っており「サッカーはとても変わりやすく、何かを保証することはできない」とコメント。
「僕は日々のプレーに集中し、7歳の頃からずっと一緒にやってきた大好きなクラブに敬意を払っている。7歳の時からここにいて17年。この街を自分の家のように知っているし、家族もここの出身で、友達も、みんな、とても幸せなんだ。僕は2023年までの契約が残っていて、更新やその他の話を適切な時期に必要に応じて話す」と話した。
そんな中、契約年数が1年になるソレールに、プレミアリーグの強豪リヴァプールが関心を示していると報道されており今後の去就が気になる選手。
Embed from Getty Imagesプレースタイル
カルロス・ソレールを一言で表すなら「万能型MF」この言葉がぴったりなプレイヤー。
オールラウンダーMF

主にセントラルMFと右MFを主戦場としており、20-21シーズンはセントラルMFとして30試合以上出場。(ラリーガ通算150試合以上出場)
他にも左MF、守備的MFなど様々なポジションでプレー。
ヒートマップ上では、攻撃的も勿論だがピッチ全体に顔をだし、縦横無尽にプレー。
攻撃面
攻撃では20-21シーズン公式戦12ゴール9アシストを記録(カップ戦1ゴール)。
ソレールの攻撃の特徴として高精度なパス技術から放たれるクロスやチャンスメイク。
この部分が秀でているが、もともと攻撃的な選手でもあったためスピードに乗ったドリブルなど、個人での突破力も魅力。(ドリブル成功率64%)
またプレスキックにも優れており数多くのチャンスを演出。
PKキッカーも任されておりリーグ戦11ゴール中7ゴールを記録するほどの選手。
リーグ戦内訳 PK7 ボックス内2 外2
xG 0.32 xA 0.19

ラリーガでは、21世紀において1試合3回のPKを決めた選手。
守備面
守備面ではハードーワークも厭わない選手であり、自陣低い位置まで戻り守備をしてくれる万能プレイヤー。
デュエル数も54%、空中戦でも6割を記録。
攻撃だけではなく守備もできるオールラウンダーのMF。
総括
バレンシア一筋、カルロス・ソレール
バレンシア、スペイン代表と10番を背負いスペインの中心的な存在
移籍の噂が後を絶たない選手だが
ビッククラブでもプレーできる逸材はどのような選択をするのか
去就が気になる同選手が今後どのような活躍、動きを見せるのか楽しみに観てほしい。
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