チャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグD組第4節、リバプール対アタランタの一戦結果は0-2のアタランタが勝利した。

フォーメーションはリバプール4-3-3、アタランタ3-5-2とお互いいつもの布陣。ですが負傷者が多いいリバプールは新鮮な顔ぶれが並んだ。
まずは前半終了時のスタッツを見ていただきたい。
リバプール | 0-0 | アタランタ |
49% | ポゼッション | 51% |
0 | 枠内シュート | 1 |
1 | シュート数 | 5 |
0 | コーナー | 2 |
1 | オフサイド | 1 |
59.94 | 走行距離 | 58.98 |
242(80%) | パス成功率 | 284(84%) |
6 | ファール | 8 |
スタッツを見てわかる通り最初は堅い展開、前回アタランタは大敗をしてしまったこともあり守備のラインを低く設定し、プレスも前からいかずハーフラインから徐々にかけていく。対するリバプールも深い位置までプレスをかけず、相手のDF枚数とプレスの枚数が同数になるまでは深い位置でのプレスはかけずにいた。
前半開始時はお互いにパスを回し相手の様子をうかがいながら攻めていくスタイル。だがリバプールはパスでのミス、特に自陣でのパス回し時にミスが目立ち、相手にシュートを打たれる展開が多かった。特に右サイドN.ウィリアムズや左のツィミカスなど小さなミスが目立つ。
対するアタランタはシュートまでは持ち込める展開にはあったものの、アリソンのセーブなどに阻まれゴールを奪えない。
攻めてを欠くリバプールは前線の三人にパスを供給しようとするがアタランタのマンツーマンディフェンスとDFラインを低く保つことによりスペースをなくし中盤を厚くすることで、カウンターができない状況を作り出していた。またオリジやマネにボールが入ってもロメロやトロイを中心に対人に強い選手が多くいるアタランタにリバプール攻撃陣は撃沈した。
その結果リバプールはシュート数1に抑えられた。
アタランタもゴメスやイリチッチを中心に攻めるが最後のところで決め切れずに前半は終了した。
前半感想
前半はお互い守備重視で終了した。リバプールとしては若手やコンディションの面で不安がある選手などが多く起用されたため、慎重に試合運びを行った印象だが、やはり攻撃時の攻めてのバリエーションが少なく、また多くの場面のデュエルで負けていた。
アタランタは前回の反省を生かしつつ失点0で前半が終了。守備が安定してコンパクトに戦えていたので相手にスペースを与えることなく、自分たちのペースで守備ができていた。またところどころサイドのスペースを使われてはいたがロメロを中心に対応し完璧な守備を披露した。攻撃では相手のミスなどでシュートまではいけるが、アリソンのセーブや最後のところで枠にシュートがいかずに得点を決めることができずにいた。パスは中央、サイドとうまく回せていただけあって、1点は前半に取りたかった前半。
後半
後半はアタランタが攻撃的にいき前からプレスをかけ得点を狙う。リバプールも前からいき先制点を狙う。
試合が動いたのが59分。
サイドでボールを受けたゴメスがクロス。外にいたイリチッチに合わせゴール。待望の先制点を決めたアタランタ。
リバプールとしてはクロスに対してのプレスが甘く、寄せきれずにプレッシャーがない状態でのクロスをあげられてしまったのと中の枚数は足りているのにも関わらずマークのミスがでてしまい失点を許してしまった。また中に入り込んでいる選手がイリチッチだけであったためこの場面はやはり連係ミス、コミュニケーション不足がでたのかなと。
失点後リバプールは4人交代しフィルミーノ、ジョタ、ロバートソン、ファビーニョを投入し攻撃の活性化をはかる。
しかしアタランタが追加点またしてもゴメスのクロスからハテブールが折り返しゴセンスがシュートを決め0-2。
この時のリバプールの守備の対応がさっきよりもひどく、ゴメスに簡単にクロスをあげられてしまいそこまでは同じだがDFラインが統一されてなくバラバラになっていてそこで中におりかえされフリーでシュートを打たれてしまった。
攻撃のための交代直後に決められた追加点はとても重くのしかかる。
その後フィルミーノやジョタにボールを回すが決め手を欠き試合終了。
トータルスタッツ
リバプール | 0-2 | アタランタ |
54% | ポゼッション | 46% |
0 | 枠内シュート | 4 |
4 | シュート数 | 9 |
2 | コーナー | 2 |
2 | オフサイド | 2 |
118.48 | 走行距離 | 116.59 |
548(81%) | パス成功率 | 495(82%) |
12 | ファール | 14 |
一見互角に見えるスタッツだがリバプールはなんと枠内シュート0という結果に終わった。やはり攻めてのバリエーションの低下と怪我人ということも重なりDFからのビルドアップや守備連携などN.ウィリアムズやR.ウィリアムズ、ツィミカスなどの守備陣ではなかなか厳しいことが分かった。やはりリバプールはここの選手の代わりは見つけることが難しいがこういう状況の時に備え獲得が急務になってくると思う。またマティプもリーダのような統率力もなくDFラインがしばしば乱れることがあったのでそこも不安材料かなと。
アタランタは前半からミスも少なく守備に関してもパーフェクトな展開での後半の複数得点。しかもアンフィールドでやりとげるという文句のつけようがない試合を演じ、ガスペリーニの対応力には流石といった感じです。
ですがグループリーグ突破を決めなければ意味がない。残るアヤックス戦、ミッティラン戦もしっかり勝ちを納めてもらいたいところ。
今回の注目シーン
