試合戦術解説

ラリーガ第25節ヘタフェ対バレンシア

ラリーガ第25節ヘタフェ(15位)対バレンシア(12位)の一戦を解説、マッチレビュー。

Getafe v Valencia - La Liga : ニュース写真
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久保建英選手が所属するヘタフェは、直近6試合1分5敗、5試合連続ノーゴールと苦しみ、監督の解任も噂されているボルダラス監督にとっては、重要な試合のため、この日も守備的なメンバーを採用しアレニャ、久保建英はベンチスタート。

対するバレンシアは、前節の勝利から連勝を狙って上位進出を狙っていきたい一戦。注目の日韓対決であるイカンインは先発での出場となった。

結果はまさかの3-0でのヘタフェ勝利。今までの得点力不足が嘘かのようにヘタフェらしさが良く出た一戦となり、バレンシアはヘタフェに合わせてしまったプレーで前節とは違い持ち味を出すことができなかった。これにより13位ヘタフェ、14位にバレンシアと順位が入れ替わった。

スタッツ

ヘタフェ3-0バレンシア
15シュート
枠内シュート
42%支配率58%
21ファウル12
イエローカード
レッドカード
オフサイド
コーナーキック
253パス362
59%パス成功率69%
選手の試合採点
引用元 MARCA

フォーメーション

ヘタフェ、バレンシアともに4-4-2でスタート。バレンシアは前節と2人変え、ヘタフェは3人変更。

ロングボール、ハイプレス対人

ヘタフェの原点である戦術。ロングボールをスペースに放り込み、セカンド回収からの展開。ボールを奪われてからの攻守の切り替え。対人での勝利。これらが見事に決まり面白いようにヘタフェペースで試合が進んでいった。

ヘタフェはまず奪ったら前のスペースにロングフィードを徹底する。前線に残っているウナルやマタが走り込み、ヘタフェ全体のラインをあげ一気に相手陣内まで流れ込む。キーパまで返されるがそこまでは想定内。そこでどのようにボールを奪うか、また高い位置でマイボールにできるかがカギになる。

このような攻撃が見事にはまり相手陣内に容易に侵入することができた。

相手に合わせてしまったバレンシア

ヘタフェのサッカー、ロングボールからの激しいボディコンタクトでゴールを目指すことをバレンシアも行ってしまい本来の持ち味である細かい繋ぎからの展開や連動した動きなど精度を欠き、戦い方を見失ってしまいヘタフェの土俵で戦ってしまったことによりシュートは打てず、枠内も0に終わった。またヘタフェのファウルに戸惑い、前にボールが運ぶことができず苦しい展開が全体を通して続き、ラシッチやソレールに自由が与えられず、攻撃が停滞した。またディアカビもプレスに苦しみレッドカードを献上してしまい、10人となり試合を終わらせてしまった。

DAZN

僅かなアジアの希望

バレンシア前線の攻撃が停滞したなか、1人だけ輝きを放った選手がいた、イカンイン。前線の激しいプレッシングやコンタクトにも臆することなく、自在にボールを扱い唯一ヘタフェDF陣を困らせた。守備時も積極的に前からプレスをかけ、相手の嫌がるプレーを見せた。しかし中盤でのコンタクトやジェネ、カバコのフィジカルに苦しむシーンも見られ、またヘタフェ守備陣の徹底マークからファウルを受けることが多くみられたがやはりこの選手がいなければもっとひどい展開になっていただろう。

Getafe CF v Valencia CF - La Liga Santander : ニュース写真
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中盤を制圧した2人

ヘタフェがここまでのパフォーマンスを見せることができた要因としては、アランバリとマクシモビッチの2人の働きなしでは勝つことは不可能だった。相手のソレールやラシッチを封じ込め、2人のポジショニングも絶妙でうまく縦関係が作れており、良い距離感でのプレーをし、インターセプトも多くみられた。またアランバリは待望の得点をヘタフェにプレゼントし、ゴールもエリア外からのゴラッソを見せチームに勢いをもたらせた。

85分の出場とゴール

久保建英の出場は85分からで与えられた時間は、僅かだが右サイドに入り、サイドに張るだけではなく、中に絞るなどしてポジションを変え積極的に顔を出し、攻撃に参加しシュートを放つが惜しくもポストに弾かれ得点にはならなかった。同時間帯に出場したアレニャはリーグ戦初得点を決め結果を残した。お互い新加入同士難しい状況を迎えてはいるがアレニャは得点という結果を残した。

久保建英の今後

段々とプレー時間が短くなりアピールする時間も減り、今節は快勝をおさめたヘタフェ。明らかにボルダラス監督の中のファーストチョイスには、入っていないと考えられる。先発で出たニョムは久保建英とは違いフィジカル面や高さ、タメが作れる選手であり、全くの真逆のタイプ。久保建英選手は、パスやドリブル突破を持ち味とするがボルダラス監督はニョムを好む。それにより今後も厳しい状況が続いていくと考えられるが、やはりいち早くゴールやアシストでのアピールが必須になっていく。日韓対決はチームでは完勝だったが個人の対戦では圧倒的な差が見えた一戦でもあった

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次節ヘタフェはアウェーでバジャドリード。バレンシアはホームでビジャレアルと対戦する。

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