プレミアリーグ創設以降初の昇格を果たしたブレントフォードで EFL(イングランド2部)最多得点記録を打ち出したイヴァン・トニーとは何者か?
世界で最もレベルの高い2部リーグEFL(イングランド2部)
世界のリーグ格付けでは、ベルギー・オランダ・ポルトガル1部に匹敵するリーグで
5大リーグが最も注目するリーグ
そんな中EFL発足後1シーズン最多得点を記録した
「イヴァン・トニー」とは何者か?
↓参考に20-21シーズンEFL(イングランド2部)得点ランキング↓
プロフィール
名前 | イヴァン・ベンジャミン・エリヤ・トニー |
国籍 | イングランド・ジャマイカ |
生年月日 | 1996年3月16日 |
年齢 | 25歳 |
身長 | 179cm |
体重 | 70キロ |
ポジション | FW |
利き足 | 右 |
背番号 | 17 |
クラブ
シーズン | クラブ | 試合数 | ゴール | アシスト |
20-21 | ブレントフォード | 52 | 33 | 10 |
19-20 | ピーターバラ | 39 | 26 | 7 |
18-19 | 〃 | 55 | 23 | 8 |
17-18 | スカンソープ | 16 | 8 | 0 |
〃 | ウィガン | 30 | 6 | 4 |
16-17 | スカンソープ | 19 | 7 | 1 |
〃 | シュルーズベリー | 24 | 7 | 7 |
15-16 | バーンズリー | 23 | 2 | 2 |
〃 | ニューカッスル | 2 | / | / |
14-15 | ノーサンプトン | 44 | 10 | 4 |
13-14 | 〃 | 15 | 3 | 1 |
12-13 | 〃 | 1 | / | 1 |
代表
なし
イヴァン・トニーとは
イヴァン・トニー( イヴァン・ベンジャミン・エリジャー・トニー、 Ivan Benjamin Elijah Toney)
1996年3月16日イギリスのイーストミットランズノーサンプトンシャーに生まれた。
地元のクラブノーサンプトンタウンFCでキャリアを始めた
その頃から才能をいかんなく発揮し、サッカーと同時に学生時代は高跳びもやっていた。
トニーのことを元シェフィールドユナイテッドで監督をしていたクリスワイルダーは
「彼はいつも前向きにプレーして、頑丈なセンターフォワードであるかのように見えましたが、私が目を引いたことは彼が何もないところからゴールを決めたり様々な種類のゴール決めたりと能力があることはすぐわかった。」
順調にステップアップを果たし
元イングランドU-21の監督であるアイディブースロイドの下で
2012年11月FAカップ1回戦ブラッドフォード・シティAFC(4部)でトップデビュー。当時16歳でクラブの最年少出場記録を更新した。
2014年には当時2部所属していたウォルバー・ハンプトンに移籍が決まっていいたがメディカルチェックに問題が発生したため50万ポンド(7000万円)での契約から撤退した。
ノーサンプトンタウン(4部)で3シーズンで公式戦60試合に出場、13ゴール記録。
2015年19歳のトニーは、プレミアリーグ所属ニューカッスル・ユナイデッドに移籍金非公開、長期契約を結んだ。
コーチのピーター・ベアズリーは「彼は非常に優秀な選手であり、熱意と一流の態度を持ち、クラブで明るい未来を築くためのすべての特質を備えています。」
トニーは「ここに来られて興奮している、私がここでプレーすることが楽しみです」とコメント。
しかしニューカッスル時代はカップ、リーグ戦共に1試合ずつの途中出場で終わり
セルビア代表ミトロビッチ(現フラム)やアジョセ・ペレス(現レスターシティ)の牙城を崩せず出場機会をのばすことができなかった。
トニー ローン地獄の始まり
ニューカッスルで出場機会を得られず、バーンズリー( イングランド3部 )にローン移籍。
23試合出場、2ゴール2アシストを記録。3部で6位ながらプレーオフを勝ち抜き昇格に貢献。
16-17シーズンニューカッスルは降格してしまったが、トニーの出番はなく
シュルーズベリータウン(イングランド3部)にローン移籍。
24試合出場7ゴール7アシストを記録したが
冬には同じ3部リーグに所属するスカンソープユナイテッドにローン移籍。
19試合出場7ゴール1アシストを記録。シーズン3位で終わったものの昇格プレーオフに破れた。
16-17シーズンは3部ながらも43試合14ゴール8アシストを記録した
17-18シーズンはウィガンアスレチック(イングランド3部)にローン移籍
30試合出場6ゴール4アシストを記録。
冬には16-17シーズンに在籍したスカンソープユナイテッドにローン移籍
16試合8ゴールを決めた。
シーズン46試合出場14ゴール4アシストを記録した。
18-19シーズンニューカッスルからイングランド3部ピーターバラ・ユナイテッドに完全移籍。
移籍金1億円の3年契約を結んだ。
18-19シーズンは55試合23ゴール8アシスト。チームは7位で終わり
19-20シーズン39試合26ゴール7アシストを記録。チームは7位で終了。
イングランド3部得点王・最優秀選手・PFA年間最優秀チーム(ベスト11)を獲得。
ピーターバラの2シーズン公式戦94試合49ゴール15アシストを決めたトニーには
セルティック、レンジャーズ、ブライトン、トッテナムホットスパーなどが注目した中
EFL(イングランド2部)ブレントフォードに移籍。
移籍金500~1000万ポンド(7.5~15億円)の5年契約を結んだ。
ニューカッスルでの50万ポンド(7000万円)から10倍~20倍まで市場価値を伸ばした。
3部を主戦場としていたトニーは2部初挑戦となった20-21シーズン
ブレントフォードからプレミアリーグアストン・ヴィラに移籍したオリー・ワトキンズの後釜として期待された
しかし3部得点王の得点力は、2部でも変わらず公式戦52試合33ゴール10アシストを記録。
チームは3位でフィニッシュ。
プレーオフを勝ち抜きプレミアリーグ昇格を果たした。1946-47シーズン以来初めてプレミアリーグに昇格。
オリー・ワトキンズの25ゴールを遥かに上回る得点をたたき出しEFL(イングランド2部)得点王となった。
04-05シーズンにEFLチャンピオンシップが始まって以来最多得点を記録。
PFA年間ベスト11・ブレントフォードサポーターズオブザイヤーに選出
この活躍を受け代表経験のないトニーにジャマイカサッカー連盟はジャマイカ代表としてプレーすることを望んだが
生まれたイングランド代表でプレーするという野心を抱いており召集には応じなかった。
トニーには、リーズ・ユナイテッド、レスターシティ、ウェストハムなどの関心が寄せられたが残留。
プレースタイル
イヴァン・トニーの最大の特徴はゴール。
9シーズン戦い8クラブを渡り歩き主戦場は3部が多かったが異なるチームでコンスタントにゴールを決め
通算320試合125ゴールを記録しているストライカー。
ボックスストライカー
イヴァン・トニーの一番の特徴ゴールだが得点を記録したのは20-21シーズンは全てボックス内

ヒートマップも19-20シーズンでもボックス内でプレーしている時間が多い

所属チームが変わっているにもかかわらず
一番位置しているのはペナルティーエリア内だとわかる。
典型的なボックスストライカーであり、コーナーキックやクロスボールにあわせるのがうまく
ワンタッチゴールを決めることが多い。
動き出しやポジショニングもうまいが泥臭く押し込むプレーもできる
ボックス内の支配者ともいえる。
プレミアリーグに所属する選手の中ではエヴァートン所属のドミニク・キャルバート=ルーウィンに似ていると感じる。
総括
ブレントフォード所属「イヴァン・トニー」
16歳でプロデビューを果たし25歳までに8クラブを経験した苦労人
3部、2部で得点王を勝ち取り
いよいよプレミアリーグに舞台を移したイヴァン・トニー
21-22シーズンの注目選手と共にブレントフォードの躍進に欠かせない
ストライカーに皆さん注目して観てほしい