プレミアリーグ第30節マンチェスターユナイテッド対ブライトンは、2-1でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った一戦を戦術解説、マッチレビュー。
2-1でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った一戦。2位マンチェスターユナイテッドは、順位に変更なく2位を維持。対するブライトンは16位、降格圏にいる18位フラムと勝ち点差6と厳しい状況が続いている。
スタッツ
マンチェスターユナイテッド | 2-1 | ブライトン |
15 | シュート | 5 |
7 | 枠内シュート | 3 |
58% | 支配率 | 42% |
604 | パス | 436 |
84% | パス成功率 | 77% |
14 | ファウル | 7 |
2 | イエローカード | 2 |
0 | レッドカード | 0 |
0 | オフサイド | 2 |
5 | コーナーキック | 6 |
フォーメーション

ホームマンチェスターユナイテッドは、前節のウェストハム戦からカバーニ、ポグバが復帰。ポグバは7試合ぶりのリーグ戦復帰となった。
アウェーブライトンは、前節のニューカッスル戦と同じスターティングメンバー。
解説
最初の10分
ホームマンチェスターユナイテッドは、ボールを保持して、ブライトンは、自陣に引いて守る展開。
ユナイテッドは、攻撃のストロングポイントである左サイドを中心に攻めていく。ブルーノフェルナンデスを中心にラッシュフォード、ショーとパスを回し攻撃を展開。
ブライトンも攻められる時間が長くセカンドも回収されてしまいユナイテッドの波状攻撃にあうが堅い守備とボールを簡単に蹴らず後方からボールを回していくことで対応。

まずは、守備から攻撃に転じたいブライトンだがマンチェスターユナイテッド攻撃陣を抑えないことには始まらない。そこで攻撃の中心であるラッシュフォードを抑えるために策を転じる。
後方でボールを回すユナイテッドだがなかなか縦にボールを送ることができない。そこでラッシュフォードが降りてきてボールを引き出そうとするが、ここでブライトンの守備が発揮される。
ブライトンは、前線からはプレスに行かずハーフラインを越えてからプレスをかけにいくため、守備ラインが全体的に低く、裏に抜ける攻撃は、展開しずらい。
そこでラッシュフォードが降りてくるがホワイトもマークについていく。ついていくだけではなくボールを狩りにいくため中盤のララーナ、前線のモペイが囲み3対1を作り出し囲んでいく。
ホワイトが出ていくことで後方にスペースが空くがグロスがカバー。しかしショーのマークが空いてしまうがそこはモペイが外に張っているショーをきりながらプレスをかけることにより、パスコースをなくす。
次のラッシュフォードの選択肢としては中。だがブルーノフェルナンデスがサポートに行くもララーナが中をきりながらプレスをかけているためボールを出すのは難しい。しかもビスマがついているためパスコースがない。
最後は、後ろに戻すことだがフレッジがサポートするが前線のトロサールがコースをふさいでいるため結局は、縦にパスが入るも、DFラインまで戻すことしかできずに攻撃は停滞した。
失点から難しくなったマンチェスターユナイテッド
前半立ち上がりは、マンチェスターユナイテッドペースで進んではいたが自陣内でのポグバのパスミスから展開され13分ウェルベックが決めて先制される苦しい展開。
ここからブライトンは、最初から守備的にゲームを進めていたが先制点を決めたことによりさらに守備を堅くされる。

ほとんどハーフスペースで攻撃を行っていたマンチェスターユナイテッドだったがブライトンは、5-4-1で守備ラインを引く相手に対してボールを回せてはいるが効果的な攻撃はみられず、バイタルエリアに選手が密集しているため縦パスまでは入るが、そこからのパスやドリブルなどでボックス内まで侵入できず苦しい展開が続く。
またブライトンもカウンターから攻める時間も作れ押し込むシーンも見られたが、一番はボールを奪われた瞬間のネガティブトランジションがものすごく早く、守備の戻りも素早く、ユナイテッドのカウンターを許さない守備意識。シュート数も3本枠内0に抑え完璧な前半を迎えたブライトン。
ユナイテッドとしては、前半は完璧にブライトン守備陣に抑えられ攻撃の核となるラッシュフォード、ブルーノフェルナンデス、ポグバ、カバーニなどほとんど機能せずキーパを脅かすシーンは作れなかった。
ようやくミスが出たブライトン
後半も引き続きブライトンは守備ラインを低くし対応。対するユナイテッドは、前半同様パスを回せるが決定機には至らなかったが62分ようやく追いつく。
ブライトンは、後方から回していくがユナイテッドのプレスからパスミスが起き、カットされ自陣内でのミスだったため、ブルーノフェルナンデスが運びラッシュフォードが決めた。やはりこの2人が絡むと得点が生まれる。
少し前がかりになっていたため、ブライトンの中盤とDFラインが広がってしまい、カウンターに対応できずに失点。
フェルトマンも軽率なフィールドからカットされ勿体ないシーンだったが、ユナイテッドのワンチャンスをものにする力は素晴らしいカウンターとなった。
たたみかける攻撃
マンチェスターユナイテッドが同点に追いつき、ブライトンも前ががかりにならざる負えない状況になってしまったため、やはり個人の実力ではユナイテッドが勝るため、前半同様の守備が徐々に崩れていき後半だけでシュート数も12本枠内シュート7本打たれる状況。
そして83分グリーンウッドがゴールを決め逆転。

ここまで右サイドを制圧してきたブライトン守備陣だがスペースを空けてしまう。
ショーがボールを持った時ファンデベークが中から外に走りホワイトがマークをし、空いたスペースにブルーノフェルナンデスが走り込む、この試合ブルーノフェルナンデスに仕事をさせなかったビスマにとっては背後にいたブルーノをとらえきれず、一瞬のスキを突かれてしまったシーン。
結局このシーンがきっかけで逆転を許してしまう。
ユナイテッドとしてはようやく空いたスペースをきっちり使い得点に結びつけた。
このまま試合が終わりマンチェスターユナイテッドが勝利で終わった。
監督コメント
スールシャール
私たちは順調にスタートしたと思いましたが、彼らが得点した後、リズムを見つけることができずにいたが、後半はいくつかの良いプレーをしました。後ろで、より多くの動き、より良い動きが見られ得点できた。
「メイソン・グリーンウッドは適切なタイミングで活躍できる。以前から何度も言っていることだが、素晴らしいプレーを続けていた。彼は成熟している。今日の前半は、彼がベストパフォーマーの一人だった。落ち着いてやれていたし、ボールをホールドできていた。緩急を使って相手を抜いていたし、ポストにヒットするシュートもあった。バーを越す惜しいシュートもあったが、常に得点を狙っていた。
「彼らは非常によく守った。ダニー・ウェルベックが最高の状態でプレーしているのを見るのは素晴らしいことだ。彼はここマンチェスター・ユナイテッドで素晴らしいキャリアを積んでいたからね」
マーカス・ラッシュフォードの怪我の可能性について:「彼が回復できることを願っています。彼は外れなければなりませんでしたが、彼はタフな人です。」
グレアム・ポッター
「私たちはゲームに大きく貢献しました。私たちはリードを取り、おそらく前半で最も脅威をもたらしたチームでした。最後のパスを逃しただけです。マンチェスター・ユナイテッドは後半は、対応してきました。ダニー・ウェルベックが得られなかったのはペナルティだったかもしれません。
「ライブだったときはペナルティだと思っていたので、それは明確で明白な議論だと思います。マイク・ディーンがそれを与えていたら、VARがそれを覆したとは思いません。結局私たちにできることは何もありません。私たちは何も持ってこないことにがっかりした。