試合戦術解説

【2-0は危険なスコア】チャンピオンズリーグ 第3節 グループF マンチェスターユナイテッド×アタランタマッチレビュー

アタランタ対マンチェスターユナイテッド

チャンピオンズリーグ第3節グループFマンチェスターユナイテッドt対アタランタは、3-2でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った1戦をマッチレビュー・戦術解説

Embed from Getty Images

リーグ戦3試合未勝利の中迎えた、CLグループステージ第3節

スールシャール監督解任論も過熱するチームにおいて不安要素が多い状態での首位アタランタ戦

ホームで勝ち点3を確実に積み上げたいユナイテッド

結果は何と3-2の逆転勝利

前半0-2から想像もできない後半の逆転劇

やはり主役はポルトガルコンビになったが

グループステージ突破に向けて価値ある勝利となった

試合を振り返っていきたいと思います。

スタッツ

マンチェスター・U3-2アタランタ
22シュート13
9枠内シュート6
56%支配率44%
554パス434
84%パス成功率78%
10ファウル12
3オフサイド1
8コーナーキック5
3イエローカード4
0レッドカード0
得点者 マンチェスターユナイテッド ラッシュフォード 53 マグワイア 75 クリスティアーノ・ロナウド 81 
アタランタ パシャリッチ 15 デミラル 28

        

個人評価

マンチェスター・ユナイテッド:デ・ヘア(7)、ワン・ビサカ(7)、リンデロフ(6)、マグワイア(7)、ショー(7)、フレッジ(6)、マクトミネイ(7)、フェルナンデス(8)、ラッシュフォード(7) 、ロナウド(8)、グリーンウッド(7)

サブ:ポグバ(7)、カバーニ(6)、サンチョ(6)、マティッチ(/)

アウェイチーム:ムッソ(8)メーレ(7)、パロミノ(8)、コープマイネルス(7)、ムリエル(7)、フロイラー(6)、デローン(6)、デミラル(8)、イリチッチ(6)、ザッパコスタ(7)、パシャリッチ(7)。

サブ:ロヴァート(5)、ザパタ(6)、ミランチュク(6)、マリノフスキー(6)、ペッツェッラ(/)

最優秀選手:ブルーノ・フェルナンデス

フォーメーション

マンチェスターユナイテッド対アタランタ 
フォーメーション
マンチェスターユナイテッド 4-2-3-1 アタランタ 3-4-1-2

ホームマンチェスターユナイテッドは、前節から3枚変えマクトミネイ、フレッジそしてマーカス・ラッシュフォードが先発復帰を果たした。

アウェーアタランタは、前節から1枚変え、負傷した主将トロイに変わりフロイラーが先発。

マッチレビュー

序盤最高の入り

序盤はマンチェスターユナイテッドがボールを回す展開。アタランタは、あまり深追いせずにリトリート気味にマンツーでプレスに当たる。

開始早々決定機を作る。

マンチェスターユナイテッド
戦術解説

DFラインでボールを回し、ワンビサカからグリーンウッドにパスを送りマクトミネイにパスを送る。この一連の流れはワンツーマンの守備を行うリーズ戦同様の戦術であり、2列目と3列目の入れ替えを行うことにより相手の中盤とDFラインとの間を広げスペースを生む、結果的にオフサイドにはなってしまったが、ラッシュフォードとの一対一を生み出すことに成功した。

今回は、右のグリーンウッドが前線から降りてきた際に左のWBメーレがついていき、マクトミネイがパシャリッチの背後を取り抜け出した、コープマイネルスもフレッジについていたため、中盤をいとも簡単に突破することに成功した。

何にもないところからの失点+コーナーキック

前半の入りが良かったのにもかかわらず、一瞬のプレーで先制を許してしまう。

ここまで、DFラインや中盤特にマクトミネイやフレッジが2トップのイリチッチ、ムリエル、中盤のパシャリッチを完全にシャットアウトしており、2人のポジショニングからアタランタのビルドアップミス誘い、ユナイテッドペースで試合を運んではいたが

中央でのファウルから早いリスタートでペナルティーエリアの外まで運ばれ、大外から走りこんだザッパコスタがグラウンダーのクロスをあげ、中の枚数はユナイテッド5人対して、アタランタはニアに1人しかいない状況でマクトミネイの背後を取ったパシャリッチが合わせ先制

前半15分と早い時間での失点となったユナイテッド。

Embed from Getty Images

ビハインドを負ったユナイデッドは、前線からプレッシングを行いボールを奪いにいく。

ブルーノを中心に前からプレスをかけ、ミスを誘い、結果的にフレッジやブルーノ、ロナウドのシュートまでのシーンを作り出すことに成功したがムッソのセーブに合いネットを揺らすことができず

28分コーナーキックを得たアタランタがデミラルのヘッディングで追加点。ショーとマグワイアの間から得点を決め2失点目、流れの中からではなくセットプレーからの失点を許してしまい苦しい展開となった。

Embed from Getty Images

前半2失点を喫した、ユナイテッドは1点を返そうとするが、前の意識が高く、中盤と前線との距離感が開いてしまい、思うように縦パスが入らず、カットされるシーンも見られたが、アタランタのパスミスも目立ち、危ないシーンには至らずにはいたが、前半両チームともパスミスが目立った。

攻勢に出るユナイテッドと先制点

後がないユナイテッドは、攻勢に出る。

47分には、右サイドのムリエルのパスミスをブルーノのが回収。前線のクリスティアーノ・ロナウドに縦パスを送るもムッソのファインセーブに阻まれたが、前半同様いい形でスタートした。

そして53分センターライン右付近でパスを受けたイリチッチのバックパスが中央のブルーノにわたり、そのボールをダイレクトでスペースに送る。走りこんだラッシュフォードが冷静に流し込み早い時間で1ゴールを決めた。

アタランタとしては、2度のパスミスにより決定機を作らせてしまい、勿体ない形での失点となってしまった。

Embed from Getty Images

アタランタの動揺

1点を返されたアタランタに動揺が生まれる。

55分ワンビサカが前線のスペースにロングフィードしたボールをロナウドが走りこみファウルを貰う。デミラルの交代で入ったロヴァートが完全に入れ替わってしまいイエローカードを貰ってしまう。

57分アタランタゴールキックからユナイデッドが右サイドで回収しワンビサカが降りてきたグリーンウッドにパスを送る、パシャリッチのマークを外したマクトミネイにダイレクトで落とし抜け出したが後ろからパシャリッチが倒しイエローカード。

ユナイテッドは、前半同様2列目と3列目の入れ替わりでスペースを作りうまくマークを外せている印象。

同57分左サイドのショーの突破をデ・ローンが倒しイエローカードを貰う。

53分に失点してから明らかに動揺が生まれ、アタランタ守備陣を後手に回すユナイテッド攻撃陣に対してイエローカードを3枚、しかも2分間という短い時間でのファウルは選手の精神状態的にも影響を及ぼしていたと思う。

そして58分には、左サイドから中央、右サイドとパスを回し、グリーンウッドのクロスをマクトミネイが合わせるが惜しくもポストに当たり、得点の匂いを感じさせるユナイテッド攻撃陣。

汚名返上とスターの一撃

75分ブルーノが不意を突く(アーノルドのような)コーナーキックを蹴ったこぼれ球を再び回収してブルーノがクロス、ファーサイドにいたマグワイアが足で合わせ同点。

前節レスター戦でのプレーを返上するかのような貴重な同点弾を奪った。

Embed from Getty Images

81分やはりこの男が決めるクリスティアーノ・ロナウド。

ショーの見事なクロスから合わせたのは7番。

試合を通して決定機はあったもののムッソの好セーブに阻まれたスターは決めるべきしてゴールを奪い前半0-2からの後半3得点の大逆転劇を演出した。

Embed from Getty Images

試合は3-2で劇的な幕切れとなった。

コメント

スールシャール

前半も良いプレーをしたが、2つのピンチで2失点。生き残るためにはこれはやめなければならない。相手はなにもないところからゴールを決め、セットプレーでも決めた。このクラブにはそんな習慣がある。だが、選手たちは決して信じることをやめず、前へ進み続けた。彼らはマンチェスター・ユナイテッドのためにプレーし、自分たちが世界で最も幸運な男であることを理解している何百万という少年少女が望む、マンチェスター・ユナイテッドのためにプレーできるんだ

クリスティアーノ・ロナウド

「イエス! シアター・オブ・ドリームズが沸いた! 僕らは生きている! 僕らはマン・ユナイテッドであり、絶対に諦めたりしない! これぞオールド・トラッフォードだ!

ガスペリーニ

「あのチームなら、一つの出来事で流れを変えるのに十分だ。我々が3点目を奪っていたら、勝てた試合だっただろう。我々は数選手がいなかったが、出た選手はよくやった。ユナイテッドが強いのは承知済み。こうした試合から学ぶ必要があるが、どこかのタイミングで学ぶことをやめて、より多くのことをやっていきたい」

まとめ

前半0-2からの後半3-2と心臓に悪い試合展開が多いマンチェスターユナイテッド。これでCL勝ち点6で首位に浮上し折り返し。

今回のアタランタのメンバーは、守備陣の脆さが垣間見えた試合となった。

しかしアタランタの選手事情も厳しく本来の主力選手のハテブール、ゴゼンス、トロイ、ジムシティなどが離脱していたため

デミラルの代わり入ったロヴァートはセリエAで29分の出場のみ、しかもデ・ローンの本職は中盤、本来ならサブに回ることの多い選手たちなどで急造されたDFラインでは、ユナイテッド攻撃陣を耐えしのぐ力は残ってはいなかった。

逆の見方では、アタランタの主力守備陣が戻ってきていたらを考えると、この展開は難しかったと思う。

前後半通じてアタランタのプレーにミスが多く見られユナイテッドとしても助かった部分も多いいことから手放しでは喜ぶことのできない試合。

元マンチェスターユナイテッドのスコールズは、「興奮はしたけど、前半は楽しめなかった。そのせいで後半も気が気じゃなかった」とコメントしたように

前半は驚くほどパスのミスや連係ミスが多く見られたため、後半の素晴らしいパフォーマンスを継続してほしい。

次節は強豪リヴァプール、どのような試合展開になるのか楽しみに観ていきたいと思う。

Embed from Getty Images
こんな記事もおすすめ