プレミアリーグ第1節マンチェスター・ユナイテッド対リーズ・ユナイテッドは、5-1でマンチェスター・ユナイテッドが勝利を飾った一戦を戦術解説、マッチレビュー。
【プレミアリーグ開幕戦】5-1でホームマンチェスター・ユナイテッドが勝利を飾った。
マンチェスター・ユナイテッドとしては最高のスタートとなった。
スタッツ
マンチェスター・U | 5-1 | リーズ |
16 | シュート | 10 |
8 | 枠内シュート | 3 |
48% | 支配率 | 52% |
422 | パス | 438 |
79% | パス成功率 | 78% |
11 | ファウル | 9 |
2 | オフサイド | 3 |
5 | コーナーキック | 4 |
フォーメーション

フォーメーションは、マンチェスターユナイテッドが4-2-3-1 リーズ4-1-4‐1でスタート。
解説
数的優位のCB

リーズはマンマークで対応してくる相手にマンチェスターユナイテッドは数的優位になるCBの運びを中心に攻撃を組み立てる。
リンデロフとマグワイアが幅をとりバンフォードが2人をみれない状況を作りだす。
ボールを持ち運ぶCBにバンフォードのプレスがかからず、中盤のクリヒやロドリゴがつり出されることによりマンマークを崩しにかかる。
両CBは時間を使えることができ空いたボランチの選手を使うか一気にロングフィードで展開するかなど数多くの選択肢が生まれた。
2列目、3列目の入れ替え

マンチェスターユナイテッドは、数的優位を生かしたCBの持ち運びからチャンスを生み出す。
①CBリンデロフが持ち運びマークをしていたバンフォードを剥がす。そこで歪が生まれる。マンマーク敷いているリーズにクリヒが対応してしまう。
②前線から降りてきたブルーノフェルナンデスがパスを受ける、ここでマークについているコッホが詰める。
③リンデロフが降りてきたブルーノフェルナンデスにパスを送る
④リンデロフの対応でマクトミネイをフリーにさせてしまったクリヒ。見逃さずブルーノフェルナンデスが降りてきたスペースに走りこむ。
⑤ブルーノフェルナンデスがダイレクトパスで中央に送る。
マンチェスターユナイテッドはこうした2列目と3列目の入れ替えを頻繁に行い相手のマークをずらした。
後半立ち上がりの失点

後半立ち上がり48分アイリングのゴラッソが決まったシーン。
マンチェスターユナイテッドが中央を簡単に開けてしまったのと
ポグバの怠慢な守備が生み出したシーン。
だが失点シーンに繋がったスローイングでマークをダラス外してしまったマクトミネイ。

リーズに上手くスローイングで外されてしまったことにより中央にぽっかり穴があいてしまった。
ポグバはアイリングを認識しておらずボールウォッチャーになってしまった。
失点を忘れさせていまうポグバの躍動
1-1になってしまったマンチェスターユナイテッドだがポグバ1人にやられてしまった。
52分には自陣後方でボールを受けたポグバが鮮やかなスルーパスを送りグリーンウッドが持ち運び僅か3分で逆転。

54分には相手中央で持ったポグバがブルーノフェルナンデスに送り切り替えしてシュートで3-1怒涛の攻撃で一気に2点差に広げた。

ポグバが中央でフリーでボールを持つことで前半同様クリエイティブなパスを配給できることが強みでもあり
そこに応じての周りのフリーランニング、オフザボールの時の動きが共有できているように感じる。
54分のシーンもグリーンウッドが外からの内に走りジェイムズも大外を走っている。
このシーンは、グリーンウッドが斜め内に走り込んだことによりストライクが付いていき
DFラインを押し下げブルーノがギリギリオフサイドにならずにフィニッシュまでいけた。
こうした前線の動きと個人の力両方が合わさった素晴らしいゴール

その結果

DF陣はボールウォッチャーとなりグリーンウッドがフリー。

アイリングがマークに付くもここでグリーンウッドが受け空いたスペースにパスを送りポグバが走りこんで中に折り返しフレッジがゴールを決め5-1。
ポグバ4アシストでお役御免
サンチョの登場
マンチェスターユナイテッドファンの待望の瞬間サンチョの登場。
5-1と試合が決まった中での出場だが
実践でプレーすることができる貴重な場面であり適応までの時間が必要なため
あまり派手なプレーは時間帯的に見られなかったが
ここから出場時間を増やしていきチームにフィットしてほしい。
監督コメント
スールシャール監督
「本物のマンチェスター・ユナイテッドを目撃した」とコメント。
ポグバについて
「ポールとは彼が子供の頃から良い関係を築けている。今日は『自分のやりたいように楽しんでこい』とピッチへ送り出した。彼は何もないところから違いを生み出せる選手の1人だ。今日はその素晴らしいプレーに感銘を受けたよ」
ブルーノについて
「ブルーノ・フェルナンデスはリスクを負う選手だ。彼はマンチェスター・ユナイテッドの選手であり、前線の選手であるのなら、自信と少々の傲慢さを持ち、リスクを負う必要もある」
チームについて
「次も試合があるが、素晴らしいスタートだ、これ以上求めることはできない。相手がリーズだからというわけじゃなく、私はチームの戦いぶりが見たい。選手たちが前に走り、リスクを負う姿をね。良い状態にも感じたが、なかにまだ45分以上のプレーをしていない選手もいた」と語っている。
ビエルサ監督
「ボールの奪回と危険なチャンスの創出にとても苦戦した、
複数の理由で、ハイプレスや個々のパフォーマンスが発揮出来なかった
同点ゴールの後にアクションを起こせなかった。マンチェスター・Uは明らかに我々より優れていた」
総括
試合は、5-1でマンチェスター・ユナイテッド勝利を飾った。昨シーズン同様にポグバとブルーノが躍動し
ブルーノがハットトリック、ポグバが4アシストの大活躍。
開幕戦は、全体的に落ち着かない時間帯が多くどちらに転ぶかわからない状態だったが
圧巻のパフォーマンスを披露して開幕戦勝利。
次節はサウサンプトン。
リーズのような攻撃的サッカーを展開しマンマークでのスタイルはユナイテッドとしては強いが
ボールを持たされ引いた相手にどのようなサッカーをするのかが昨シーズンの課題であり
今シーズンは、どのようにプレーしてくれるのか楽しみにしていきたい。