プレミアリーグ第17節マンチェスターユナイテッド対アストンビラの一戦は、2-1でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った。マンチェスターユナイテッドは10試合負けなしで暫定で首位リバプールと勝ち点が並び、アストンビラは6試合ぶりの負けとなった。
フォーメーション

両チームとも4-2-3-1のフォーメーションでスタート。
前半
立ち上がりは、ユナイテッドペース。
開始1分には、マッギンが中央のエル・ガジにパスを送るが、フレッジがプレスをかけボールを奪う。そこからブルーノフェルナンデス、ポグバ、マルシャルと繋ぎ、フレッジが裏に走りこんだブルーノフェルナンデスに浮き球のスルーパス、ブルーノフェルナンデスが中に送るがキーパーマルティネスが防ぎ幸先良いスタート。やはりポグバ、ブルーノフェルナンデスが絡むとアストンビラとしては対応は難しくなる。
アストンビラは、前線からプレスをかけずにミドルサードくらいからかけていき奪ったらグリーリッシュ、両翼のエル・ガジ、トラオレを中心攻める。
マンチェスターユナイテッドは、前からプレスをかけていく。相手の選択肢をなくしフレッジ、マクトミネイがボールを奪取、そこから今回左サイドハーフに入ったポグバ、縦横無尽に駆け回るブルーノフェルナンデスがチャンス演出する。
ワトキンズがバイリーに抑えられてしまい攻撃に転じることがアストンビラはできずにいる。
10分ターゲットのパスをフレッジがカットし、ブルーノフェルナンデスに渡し、前線にいたマルシャルにスルーパスを送る、マルシャルが受け、中に切り替えしてシュートを放つがマルティネスがファインセーブ。またもフレッジのボール奪取からシュートまで行けたシーン。
12分、ショーのコーナーキックからマグワイアがヘディングシュートを放つがキーパー正面。
10分くらいまではバイタルエリアでのセカンドボールの奪い合いが本来ならルイスやマッギンが奪うシーンが多く見られるが、ポグバを中心にボールを拾われてキープされ攻撃に転じることができないアストンビラ。
13分アストンビラがシュートを放つ。ゴールキックからグリーリッシュが抜け出し、右サイドでボールを運ぶ、オーバーラップしてきたキャッシュにパスをだしクロス、ファーサイドから走りこんだマッギンがダイレクトで合わせるがこちらもキーパーデヘアがセーブを見せる。
やはりグリーリッシュが持つとチャンスが生まれる。ようやく中盤のマッギンやルイスが前線に顔を出せるようになった。
16分にはワンビサカが右サイド奥深くまで上がりボールを受けるとラッシュフォードとのパス交換で抜け出し、グラウンダーのマイナスのクロスをあげ、ポグバがスルーしてフリーのフレッジがシュートを放つが惜しくもクロスバーの上に外れた。ラッシュフォードのパスとワンビサカのインナーラップとクロスなど2人で鮮やかな崩しを見せた。
19分には、マッギンのクロスがワトキンズに合わずに流れたが、ボールを拾いキャッシュ、ルイスと繋ぎクロスをあげるが惜しくも合わず。
先ほどのアストンビラがクロスをあげたシーンと同じくニア、中、ファーサイドと中にしっかり枚数がいるため攻撃に厚みが出る。そこにマッギンやルイスの高精度のクロスが入る。
24分にはグリーリッシュが組み立てマッギンがクロスをあげる。ワトキンズに合わなかったがここも素晴らしいクロス。ユナイテッドとしてはクロスがキーパーとDFの間にボールが入り、また後ろ向きでの対応を迫られるためボールと選手を見ることが難しくなるがバイリーがうまく対応した。
25分にはトラオレがクロスをあげるが、合わず。アストンビラとしては、クロスボールをファーサイドに徹底して入れている印象、にしても誰がクロスを入れても精度が高い。
26分ラッシュフォードが自陣からドリブルで運びそのままペナルティーエリアに侵入してシュートを放つがミングスがブロック。こぼれたボールをフレッジが拾いブルーノフェルナンデスに渡し中にいたポグバがシュートを放つが惜しくも枠の外。
28分にはアストンビラ陣内でボールを受けたブルーノフェルナンデスがルイスにカットされマッギンが前線のワトキンズに送るが、またしてもバイリーがカットする。
アストンビラとしてはワトキンズにおさめてもらいたいとこだがバイリー、マグワイアのポジショニングが良く跳ね返されてしまう。
29分相手陣内でボールを持っているフレッジがポグバに縦パス、受けたポグバがフレッジとワンツーしてマルシャルともワンツーでペナルティーエリアに侵入するがコーナーキックに流れる。
ここでポグバのいいシーン、マンチェスターユナイテッドとしては細かいパスでの局面の打開は珍しいがやはりポグバが前線にいることによりブルーノフェルナンデスとはまた違った攻撃が組み立てられ、ようやくポグバらしいプレーが垣間見えたプレー。
37分ショーが相手陣内の深い位置でボールを受け、ブルーノフェルナンデスが受ける、ターンをしてシュートを放つが枠の外に外れる。
40分マンチェスターユナイテッドが先制点をあげる。ワンビサカがラッシュフォードのパスから抜け出しクロス、ニアで合わせたマルシャルがネットを揺らし先制。
アストンビラとしては守備人数が揃っていたために、勿体ない失点。
その後アストンビラはボールを保持するが、得点には至らず前半終了。
前半感想
マンチェスターユナイテッドとしては、終了間際での得点ということでしかもマルシャルが得点をあげたことはポジティブな要素。しかしDF陣のマグワイア、バイリーがワトキンズを封じ、フレッジのボール奪取などが目立ち中盤の攻防もマンチェスターユナイテッドが有利に試合が運べていたのかと、やはり両サイドバッグの攻撃面での貢献も素晴らしく高い位置取りができ、攻撃に厚みをもたらしまた相手のターゲットやキャッシュを守備に回らせることで、相手の攻撃を単調にさせるなど素晴らしい活躍だったが、やはりポグバが輝いていた印象。やはり前目のポジションでボールを持つとチャンスが生まれ随所に活躍していた。
アストンビラは、立ち上がり押し込まれる展開が多くセカンドも取れない時間が多かったが、キーパーのマルティネスに助けられた。時間がたつにつれグリーリッシュにボールが入り攻撃を展開しサイドからのクロス、高精度のクロスが出せるアストンビラの選手は再三とチャンスを生み出したが得点ならず。逆に失点をしてしまうという勿体ない展開だったが内容では五分五分の印象。

後半
後半はアストンビラがボールを保持する。
50分には相手のセットプレーからボールを奪いマルシャルがボールを運びラッシュフォードにスルーパスを送りラッシュフォードがクロスをあげるがマルティネスがセーブ。
52分アストンビラがグリーリッシュがクロスをあげワトキンズがヘディングシュートを放つがデヘアのセーブに阻まれるがようやくワトキンズがシュートを放つ。
54分トラオレとグリーリッシュのパス交換から抜け出したグリーリッシュがワトキンズにパスを送りトラップし、エル・ガジがシュートを放つが惜しくも外れるが、ここにきてグリーリッシュがボールを運べる機会が増え、ワトキンズもボールを触れる機会が増えた。
56分には、ラッシュフォードが中に切り込みシュートを放つがキーパー正面。ラッシュフォードとしては右サイドで中に切り込むと左足でシュートを打つためやりずらさを感じる。
58分、アストンビラが追いつく。ファールを受けたエル・ガジからマッギンがクイックリスタートでグリーリッシュにわたりクロス、トラオレが合わせ同点。この場面でも中に三枚入っていた。
ユナイテッドはリスタートから早く始められ失点と勿体ない失点
60分には、ポグバがペナルティーエリア内でファールを受けPK獲得。ブルーノフェルナンデスが落ち着いて決めあっという間に失点してしまう。アストンビラとしては直ぐに突き放された。
65分ブルーノフェルナンデスがスペースにボールを送りラッシュフォードが受け中に切り込みシュートを放つがキーパー正面。
66分グリーリッシュがクロスを送りファーサイドのエル・ガジに送るが、ワンビサカがカットするが、またしてもファーサイドを狙ったクロス。
70分以降アストンビラは疲れが見えたのかテンポが下がり連動が少なくなったが
72分トラオレが一人でボールを運び、エル・ガジに渡し、シュートを放つがデヘアがセーブ。しかしアストンビラは前に行けなくなってきている。
74分ショーのクロスからポグバが合わせるも枠の外。
75分またもグリーリッシュのクロスからワトキンズが合わせるも枠の外。クロスは素晴らしいがその後が・・・。
77分コーナーキックのこぼれ球をブルーノフェルナンデスがミドルシュートを放つがマルティネスのビックセーブ。
78分もコーナーキックのこぼれ球を今度はラッシュフォードが打つが枠の外。
83分キャッシュのフリーキックからミングスがヘディングシュートを放つが外れるがマグワイアを倒してのシュートは恐ろしく強いミングス。
85分にもキャッシュのクロスからデイビスが合わせるがキーパー正面。
それ以降もアストンビラが攻め立てるが、マンチェスターユナイテッドの守備陣を崩せず2-1で試合が終了。
スタッツ
マンチェスターユナイテッド | 2-1 | アストンビラ |
19 | シュート | 15 |
9 | 枠内シュート | 5 |
48% | 支配率 | 52% |
407 | パス | 417 |
82% | パス成功率 | 79% |
22 | ファウル | 10 |
4 | イエローカード | 0 |
5 | コーナーキック | 10 |
今回のシーン

感想
マンチェスターユナイテッドとしては、後半ギアをあげたアストンビラに対して同点に追いつかれてしまったが、ポグバが前半同様存在感を発揮しPK獲得。前後半変わらずの存在感を放った。守備陣もアストンビラのクロスに苦しめられたがマグワイア、バイリーのポジショニングと守備力でその後の攻撃をシャットアウトしセットプレーやコーナーキックから失点が多く、不安材料があったがこの試合は失点ゼロに抑えた。
アストンビラは、再三のチャンスもワトキンズにボールが入らずまた決定機が作れずいるが、徐々にボール握り、キャッシュ、グリーリッシュなどボールを受けクロスをあげるが最後の所で決め切れず負けてしまったが内容的にはどちらに転んでもおかしくない展開だったが、最後のフィニッシュの所で差がついてしまった。
次の試合は、マンチェスターユナイテッドはリーグカップ準決勝マンチェスターシティ戦、アストンビラはFAカップでリバプールと戦う。