試合戦術解説

プレミアリーグ第16節 マンチェスターユナイテッド対ウォルバーハンプトン

プレミアリーグ第16節マンチェスターユナイテッド対ウォルバーハンプトンの一戦は、1-0でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った試合を解説。

フォーメーション

マンチェスターユナイテッドは4-2-3-1、ウォルバーハンプトンは3-4-1-2のフォーメーション。

前半

ウォルバーハンプトンは立ち上がりあまり前からプレスをかけずに様子を見る展開。また守備の時は5-2-1-2のようなフォーメーションになるため、中央は堅いが、サイドが手薄になってしまう。攻撃時はボールを奪ったら、前線のスペースにフェレイラ、モウティーニョ、ネレスがボールを供給し、2トップのネト、トラオレのスピードを活かした戦い方を繰り出す。

対するユナイテッドは、ボールを保持しながら相手を揺さぶり、また相手のサイドのスペースを使いテレスのクロスやラッシュフォードの個人技など中央が堅いため、サイド攻撃が中心となる。

5分 ウルブスは前からプレスをかけてくるユナイテッドに対してパスで崩し左サイドに流れたネトが裏にパスを送り、ネトが作ったスペースに走りこんだフェレイラには合わなかったが裏のスペースを使う意志はみられた。

6分 ウルブスは今度、中央で受けたフェレイラが右サイドのトラオレにスルーパスを送るがこれもタイミングが合わずに流れてしまうが、いい形が立て続けに現れ、狙いが感じられる。

しかしユナイテッドもそこは対策しており 7分にはウルブスが自陣内でボールをカットしカウンターを行う。サイドに流れたネトにフェレイラがスルーパスを送るもバイリーがカバーリングしカットされてしまうが、ユナイテッドとしてはバイリーの良さが現れたシーン。

11分にはポグバがボールを奪われフェレイラがミドルシュート、ここでのユナイテッドは簡単にシュートを打たれてしまい、寄せが甘くなってしまった。前節のレスター戦での失点もあったため、あまり良くないシーン。

13分  ギルマンの縦パスに反応したトラオレが裏に抜け出し、マイナスにグラウンダークロスを送り、ネレスがシュートを放つがデヘアの正面でゴールはならなかったが惜しい場面、ユナイテッドは守備の人数が揃っているにも関わらずまたしても寄せが甘くシュートを打たれてしまう。

ユナイテッドは相手陣内まで侵入し攻撃を展開するが、ウルブスの堅い守備にひっかがってしまい、ボールを保持することができるがシュートまでがなかなかできずにいる。

21分 ギルマンのドリブル突破から裏のスペースに走りこんだヌーリにわたり、クロスをあげるが中に合わず。

34分ユナイテッドに決定機。左サイドでボールを受けたグリーンウッドが中に切り込みクロス、大外で待っていたブルーノフェルナンデスが走り込みシュートを放つが惜しくもキーパー正面。絶好のチャンスを逃してしまうが、ユナイテッドはようやく決定機を生み出すことに成功した。       ウルブスはフーフェルがボールウォッチャーになってしまいマークを外してしまった。

39分にはセットプレーからサイスがシュートを放つがデヘアのセーブに阻まれた。

45分 モウティーニョのカットからネレスがスルーパスを送りネトにわたる、2対2の局面を作り出すことに成功したが走りこんだトラオレにパスを出したが、パススピードが遅くまたバイリーのカバーでなんとか防いだが、パスが通っていれば決定機を作り出せていた場面であってウルブスとしては勿体ないパスミス。

46分 ブルーノフェルナンデスが縦に長いボールを蹴りだし、裏に走りこんだラッシュフォードにわたりキーパーと一対一になるがトラップが長くなってしまいキーパーに取られて前半終了。

前半感想

マンチェスターユナイテッドは守備ラインが低く守ってくるウォルバーハンプトンに対してボールを保持することができたが、中央が堅く崩せるまでに至らず逆に相手陣内でボールをとられカウンターを受けることが多くみられた。また守備での対応も甘く寄せきれないでシュートを打たれてしまうことも多々見られたが決定的な場面は作らせなかったのでまずまず。攻撃はウルブスにシャットダウンされてしまい沈黙してしまった印象。

ウォルバーハンプトンは縦に早いネト、トラオレがスペースを利用してカウンターを狙う展開が何度もみられいい攻撃が見られたが決定機までといかず、守備に関しては5バックを敷き、ラインも低く設定しユナイテッドに裏を取らせずにまたゴール前を固めシュートを打たせない戦術は結果として前半はいい方向に向かったがやはりラインコントロールが5バックのためずれてしまい裏を狙われることがあったがいい展開で前半は終わらせることができた印象。

後半

ユナイテッドはテレスに変わりショーが入った。

後半も前半同様にユナイテッドがボールを保持する展開。

後半は拮抗しておりどちらもシュートまではいけずに攻め手を欠く状況ではあるが守備に関してはどちらもとても集中して中盤の攻防はどちらも譲らない展開が続いた。

特にマティッチのポジショニングが良くトラオレに前半は攻められドリブルされることが多かったが、後半は改善されトラオレを封じていた。

56分にはポデンセが投入され攻撃の活性化をウルブスははかる。

65分にはユナイテッドも攻撃を展開させるためマルシャルをグリーンウッドに変え投入。

68にはネトに変わりシルバを投入。

70分コーナキックからこぼれ球をカバーニが押し込みゴールネットを揺らすもオフサイドで得点ならず。

71分ウルブスはトラオレが右サイドからカットインしてシュートを放つがブロックされコーナキック。

ようやく両チーム含め後半初めてのシュート。

72分 コーナキックのこぼれ球をヌーリが拾い、サイドのネべスにわたしダイレクトでクロス、中にいたサイスが合わせヘディングシュートを放つがデヘアがセーブし立て続けにウルブスが攻勢をかける。

81分にはモウティーニョが裏を狙ったヌーリにパスを送り、ヌーリがボールを運びシュートを放つがデヘアにまたしてもセーブされ得点ならず。

93分ようやく均衡が崩れる ブルーノフェルナンデスがロングボールをDFラインの裏スペースに送り、ラッシュフォードが受け中に切り込みシュート、ウルブスのDFサイスに当たりコースが変わりネットを揺らした。

95分にはマクトミネイが入り、そのままユナイテッドが逃げ切り試合終了。

なんと後半ロスタイムに劇的な展開でユナイテッドが勝利を勝ち取った。

後半感想

後半はお互いにシュートまではいけずに中盤での攻防が目立つ展開になり堅い展開になってしまったが両チームとも集中してポジショニングやプレスを行い緊迫した試合運びとなった。

ユナイテッドはトラオレ、ネトに前半苦しんだが、後半改善されマティッチやショー、バイリーなど対人での強さを見せ決定的なチャンスを作らせずにいた。中盤のマティッチは攻撃面でも縦パスやサイドチェンジなど攻守ともに貢献度が高かった。ポグバはやはりいい場面も少しはあるがやはりボールロストが目立ちあまりいい印象がなく攻撃面でも有効なパスは少なく感じた。ウルブスは守備のラインを低くしてゴール前を固めていたため創造性や独特なプレーをポグバにはもっと期待したかった。ラッシュフォードも仕掛けるまではいいがロストが目立つ。結果的にはゴールを奪えたからよかったが内容は微妙な展開。ブルーノフェルナンデスは流石の一言。カバーニは守備に回る時間が長くDFラインまで戻って守備する意識はよかったが、攻撃に関しては今一つ。

しかし結果的に難敵ウルブスに勝てたことは素晴らしい結果となった。

ウルブスは後半攻め手を欠いたが中盤の攻防は見ごたえがあった。ユナイテッドにボールを持たれる時間が長く、サイドや縦に振られることが多く、結果として75分以降には中央が空いてしまうことも多くなり、徐々に足が止まっていってしまい結果的には、ロスタイムに決められてしまったが、内容的にはウルブスの方が良かったためだけに惜しい敗戦。

しかしフーフェルやフェレイラなど面白い若手も多くいるため今後の活躍が楽しみでもあるが、やはりヒメネスの空いた穴がとてつもなく痛い。サイドのヌーリは再三サイド突破しクロスをあげるが、中にはストライカーはいないためどうしても攻撃に厚みが感じられず、トラオレやネトはヒメネスとはタイプが違うためどうしても物足りなく感じる。同様にシルバに対してもゴールの匂いが全くせず、いい守備をしているにもかかわらず勿体ない印象。また今回はネべスやコーディーのフィードがあまりなく、攻撃の幅も少なく後半にはユナイテッドに対策されてしまった。

スタッツ

マンチェスターユナイテッド1-0ウォルバーハンプトン
11シュート
枠内シュート
59%支配率41%
611パス439
87%パス成功率81%
コーナキック

今回のシーン

次節マンチェスターユナイテッドはアストンビラ

  ウォルバーハンプトンはブライトンと戦う。

Embed from Getty Images

Manchester United v Wolverhampton Wanderers - Premier League : ニュース写真
こんな記事もおすすめ