プレミアリーグ第17節サウサンプトン対リバプールの一戦。
フォーメーション

フォーメーションはサウサンプトンは4-4-2、リバプールは4-3-3でスタート。リバプールはCB二枚が本職ではないため気になる。サウサンプトンもCBヴェスターゴーアとGKマッカーシーがいないためどうなるか、お互い守備陣を欠いている状況。
前半
リバプールは立ち上がりから積極的に前からプレスをかけていく、対するサウサンプトンはボールを保持し回していく。
2分チアゴがアームストロングを倒しリバプールゴールから約40メートル手前での中央でフリーキックを獲得。キッカーはウォードプラウズ、リバプールはラインを高くして対応、中央に2トップがファーに2CBがいる状況で、ウォードプラウズは中央の2トップめがけて裏に送る。反応したウォルコットの頭上を越え走りこんだイングスが抜け出し、キーパーの頭上を越す技ありゴールでサウサンプトンが先制。
リバプールとしては高い守備ブロックが狙われ、ウォードプラウズが蹴った瞬間、僅かにアームストロングがヘンダーソンを押し出しラインをずらしたことによりイングスがオフサイドにならずに抜け出すことができた。またイングスの守備には、アーノルド、ワイナルドゥムがついていたのにも関わらずあっさりとマークを外されてしまった。ファーのCB2枚に気をとられてしまい、一番得点力のあるイングスをフリーにさせてしまった。
リバプールは5分アーノルドのスローインからサラーが受け、中のフィルミーノパスを送り、シュートを放つが枠の外に外れるが、ファーストシュートを放つ。
サウサンプトンはリバプールの高いDFラインの裏のスペースを狙い、特に右サイドのアーノルド、ヘンダーソンの背後をアームストロングやウォルコット、イングスが狙う。
8分にはリバプールらしいシーン。中にいたマネがサイドに開き、空いたスペースを前線のフィルミーノが落ちてきたボールを貰い、開いたマネにわたす。そこに三人目の動きロバートソンがインナーラップをしてボールを受け折り返すが、リバプールらしい崩し。
12分アーノルドのクロスからマネが反応するがあわず。やはりアーノルドのクロスからチャンスを演出。
マネ、サラーが個人技で中央を突破しようと試みるが、サウサンプトンのコンパクトな守備で対応しシュートを打たせない。
15分アームストロングがロバートソンにファウルを受け、フリーキックを獲得。ベドナレクがまたもDFラインの裏のスペースを狙い、イングスが受けるがオフサイド。またもリバプールの高いDFラインを狙った攻撃。
19分マネがサラーにスルーパスを送り、キーパーと一対一になるが惜しくもフォースターに防がれるが、オフサイド。マネ、サラーだけで攻撃を作り出す。
20分過ぎてから両チームともペースを落とす。
26分アームストロングのクロスから、イングスが落としジェネポがシュートを放つが枠に外れる。
31分攻守に活躍したジェネポが負傷により交代。代わりにケラーが出場。左にウォルコットが入り、ケラー2トップの一枚に入る。
37分ウォルコットが抜け出しアームストロングがスルーパスを送るもオフサイドの判定。これでウォルコットは先ほどもあった、ジェネポのパスと合わせ二回目の同じようなシーンでのオフサイド。
41分イングスが競り合ったボールがケラーに入りシュートを打つが、枠の外。
45分+2またもマネのクロスからサラーが合わせるもクロスバーの上に外れた。
前半終了
前半感想
前半は1-0でサウサンプトンリードで終了。前半サウサンプトンがシュート4枠内1に対してリバプールは6本の枠内0に終わった。
ホームサウサンプトンは開始早々に得点を決め試合運びが楽になった。攻撃ではアームストロング、ウォードプラウズを中心に攻め、イングス、ウォルコットが前線でボールを受ける形が多かったが、今回リバプールの背後を徹底して狙っていた。(特に右サイド)守備では前線三枚に突破されることはあったが中央をコンパクトにしてサイドからのクロスや中央での突破を許さず決定機を作らせずにいた、守備は結果としていい方向に進み、全体的にサウサンプトンはコンパクトかつボールサイドに人数を集め、リバプールの攻撃の芽を摘んだ前半。
リバプールは開始早々の失点からリズムが崩れ、サウサンプトンの守備、プレスに戸惑い攻撃の展開が個人技での突破が目立った。やはり本職のCBがいないため守備ラインやカバーリングなどやや気になる点も見られた。両サイドバッグも攻撃時はやはりリーグトップクラスの破壊力を持つが、守備時にスペースを使われることが多くサウサンプトンにうまく使われていた印象。攻撃では中盤の攻防では五分五分だがフィルミーノが落ちてくることによりチャンスが増えたがバイタルエリア、ペナルティーエリア内にはなかなか侵入できず、シュートは打てるがキーパーを脅かすまでにはいかなかったが、前線三枚の攻撃力は改めて恐ろしい。あとはチアゴがどれくらいボールを前を向いてさばきチャンスメイクできるかが後半はカギになってくる。

後半
後半開始リバプールがボールを保持し、サウサンプトンは自陣に守りを固める。
後半開始からロバートソン、マネのコンビから左サイドを崩しクロスをあげる。また幅を使いながらチェンバレン、チアゴがうまくさばきサイドを大きく使い、反対サイドのアーノルドを使いながらサイドを揺さぶる。後半立ち上がりはリバプールが猛攻を仕掛ける展開。
後半動いたのはリバプール、57分チェンバレンに変えシャキリが投入。
58分には、ペナルティーエリア内でマネが抜け出しシュートを放つがスティーブンスがスライディングで防ぐ。
59分にもマネが左サイドを突破するが、カイルウォーカーピーターズが防ぐ。
再三左サイドでチャンスを作られるが、サウサンプトンも集中した守備で防いでいる。
サウサンプトンは60分経過するが、ボールを保持することができず、攻撃に展開することができず、守備に回る時間が多いい。中盤の攻防でもセカンドボールが拾えず後手に回るが、最後の所でディアロやウォードプラウズが守備に戻りなんとか防いでる状況。
リバプールは70分経過したが、サイドではボールを持つことができるが、縦パスが入らずにいるため、攻撃が単調になる。サウサンプトンが自陣に守備ラインを引いているため、相手陣内でボールを持つことはできるが、バイタルエリアやペナルティーエリア内には侵入はできるがスペースがなくプレスも早いため、枠内シュートが0と決定機を作れないでいる。
75分ようやくリバプールが枠内シュートを放つ。またも左サイドからロバートソンとマネのコンビネーションで崩し、マネが抜け出しシュートを放つ。
77分にはアーノルドに変わりミルナー投入。
80分以降は両チームとも疲れが見えペースダウン、攻めにリバプールは転じられなくなってきている。
90分以降もリバプールの猛攻をしのいだサウサンプトンが一点を守り抜き1-0でサウサンプトンが勝利を飾った。
最後のホイッスルが鳴った直後ハーゼンヒュットル監督が倒れこみ、泣いていた様子をみて、感動してしまった。
後半感想
サウサンプトンとしてはよく守り抜いた後半でしたね。開始直後から相手にボールを保持され、サイドに振られたりスルーパス通され、クロスあげられたりと、再三攻撃されたが、DF陣と中盤の戻りと粘り強さで何度も跳ね返し、クリーンシートとで終わらせることができたのは流石の一言。さらに相手がリバプールということもありよくしのいだなという印象。DF陣の中ではピーターズとベドナレクが集中して相手のマネ、ロバートソンが再三チャンスを作るが最後の所で防ぎ、迫力のある攻防を見せてくれた。
リバプールは後半いい入りができ前半とは違った流れができつつあったが、やはりボックス内でなかなか決定的なチャンスを演出することができず、枠内シュートも1本と難しい展開が続いた。左サイドではクロスや中に侵入してシュートを放つが外に外れせめて中に打ってほしいシーンが多くボックス内には人がいたため、キーパーが弾いたらわからない展開があったかもしれないが、今回は全くというほど枠にボールがいかなかった。守備陣も急造ながらうまく対処できていたが、サウサンプトンの守備は攻撃陣は崩すことができなかった。
スタッツ
サウサンプトン | 1-0 | リバプール |
7 | シュート | 17 |
3 | 枠内シュート | 1 |
33% | 支配率 | 67% |
352 | パス | 675 |
66% | パス成功率 | 80% |
5 | ファウル | 12 |
1 | コーナキック | 10 |
6 | オフサイド | 1 |

やっぱり今回の注目シーンはハーゼンヒュットル監督。感動