試合戦術解説

ラ・リーガ第16節 エルチェ対レアルマドリード

ラ・リーガ第16節エルチェ対レアルマドリードの一戦は、1-1のスコアレスドローで終わった。

昇格組でプレーオフ6位で勝ち上がり、一部でもビジャレアルやバレンシアなど難敵相手でも渡り合えるチームに王者レアルマドリードは苦戦を強いられた試合となった。

フォーメーション

ホームエルチェは、4-1-4-1 レアルマドリードは4-3-3でスタート。

前半

エルチェは立ち上がりからブロックを引き守備時には5-4-1のような形をとり守りを固めて、カウンターを狙う。

対するレアルマドリードはボールを保持しクロース、モドリッチがゲームを組み立て、右サイドのバスケツ、カルバハル。左サイドのアセンシオ、マルセロを中心に展開しベンゼマがどちらかのサイドに流れ攻撃を行う。

3分 相手陣内で奪ったカルバハルが繋ぎ、バスケツがクロスをあげる、中にいたクロースがヘディングシュートを放つが惜しくも枠を外れるが、開始早々のファーストシュートで調子の良さが伺える。

10分 エルチェはロドリゲスのロングフィードから右サイドのリゴーニにわたりカットインしてシュートを放つがクルトワにセーブされる。

13分にはレアルマドリードに決定機。ベンゼマが前線から落ちてきてクロースがパスを送り、リターンを貰い、ベンゼマの空いたスペースを真ん中にいたバスケツが入り、バスケツの空いたスペースをサイドバックのマルセロが走り込み、マルセロがシュートを放つが惜しくもバーに弾かれ得点はならなかったが、流れるような攻撃でエルチェ守備陣を混乱させた。

16分にはマルセロの空いたスペースをリゴーニが使い、中に切り込み3対2の場面を作り出したが、パスが合わずにキーパーにカットされた。

エルチェとしてはこのマルセロが前に行った時のスペースをうまく使った場面。

マドリードとしてはこのマルセロの攻撃時のカバーをしっかりしておきたいところ。

20分先制点をレアルマドリードがあげる。エルチェが後方からパスを細かく繋ぎ前線にパスを送るが、パスミスになりヴァランがカット。すぐに縦パスを送りモドリッチ、クロース、アセンシオと繋ぎシュート惜しくもバーに弾かれるがモドリッチがこぼれ球を押し込み先制、パスカットしてからすぐに切り替え手数をかけずにシュートを放つ素晴らしい攻撃。

30分にはラモスのクロスにベンゼマが反応するが惜しくも合わせられず。

先制して以降レアルマドリードは落ち着いてボールを回しながら試合運び攻撃を行うがエルチェも必死の守りで何とか1失点で前半が終了。

前半感想

ホームエルチェとしては守備に回る時間が多く苦しい時間が長かったが、全員が組織的な守備を行い、中央を固め中を割らせない守備を継続していたがレアルマドリードに対しての1失点は最低限の前半をおこなえたかなと思う。だが攻撃でのシュートも二本と少なく物足りない感じがあるがポジェやリゴーニを中心に攻め、この二人はレアルマドリード相手にも戦えてた印象。またポジェは守備での貢献も高くDFラインまで、戻っての守備も素晴らしく、攻撃でもヴァランを背負っても負けないフィジカルなど好印象を抱いた。

レアルマドリードは、ボールを保持し堅いエルチェの守備をこじ開けたが一点どまりで終わり途中からは落ち着きがありすぎてしまい相手をなめているのかなと思うようなプレー。ですがモドリッチやクロースなど攻撃陣の質が高すぎる。パスミスが少なく動きも流動的、ボールもキープして複数来ても取られないキープ力など流石王者と言わんばかりのプレーを見せてくれた前半。

後半

後半もレアルペースで進む。エルチェもボールを回すことができるがレアルマドリードの早いプレスに戸惑いパスミスが多くなってしまう。

だが52分グディがファールを貰いフリーキックを獲得。マークの守備時にバラガンがカルバハルに倒されエルチェがPK獲得、フィデルが落ち着いて決めエルチェが同点に追いつく。

カルバハルとしては審判の目の前でユニフォームを引っ張ってしまい印象が悪くて取られてしまったかなという印象。

失点したレアルマドリードはここから怒涛の攻撃を見せる。

ほとんど相手陣内でボールを回し攻撃を展開ラモスや両サイドバッグとも上がり攻撃に厚みを持たせる。

しかし63分またもマルセロの裏にリゴーニが走り出し、中にいたボジェに渡しシュートを放つがバーをかすめ惜しくもゴールはならなかったが、前半同様マルセロのスペースを狙った攻撃。

70分クロースのロングボールに抜け出したカルバハルがグラウンダーぎみのシュートを放つがバディアがビッグセーブ。

71分にもレアルマドリードが決定機。カルバハルのクロスが流れフリーのラモスがシュートを放つがまたもバディアがセーブ。立て続けにビッグセーブを見せた素晴らしい反応とセーブ力。

レアルマドリードは77分交代でバルベルデ、アザールを投入。

86分にはヴィニシウスを投入。

87分にはエルチェのボジェが交代で下がる。

89分にはモドリッチがクロスをあげるが惜しくもベンゼマに合わず、触れば決定機だったため勿体ないシーン。

それ以降レアルマドリードは攻め込むもエルチェの牙城を崩せずドローで後半終了。

スタッツ

エルチェ1-1レアルマドリード
シュート14
枠内シュート
32%支配率68%
342パス718
82%パス成功率91%
コーナキック

後半感想

エルチェとしては後半早い時間での同点に追いつくことができ、いい入りができたがそこからレアルマドリードの猛攻を受けたが、堅い守備と組織がしっかりしていてとても印象深い守備だったが、攻撃面ではカウンターを狙う展開だったが、守備に人数をかけてしまい攻撃人数がかけられずにポジェやリゴーニだけでレアルマドリードの守備陣を崩すのはなかなか厳しいのであと一人二人くらい攻撃に参加できればまた違った展開になったのかもしれないが、エルチェとしては勝ち点をもぎとれたことはプラス印象。

レアルマドリードは不用意なファールでのPK献上からの失点で焦ってしまった印象。そこから守備に重きを置いたエルチェに苦しみそのまま終了。レアルマドリードは質的には圧倒的だったがストライカーやスペース扱う選手が多くボックス内で勝負できる人がいない、パスは出てくるが決め切れる選手がベンゼマ以外スペース消されてしまうと難しいかなという試合だったが随所に見せるプレーが多く流石だなという印象。

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