試合戦術解説

プレミアリーグ第22節トッテナム対チェルシー:マッチレビュー

プレミアリーグ第22節(BIG6対決)トッテナム対チェルシー、0-1でチェルシーが勝利。

トゥヘル体制3戦目でのロンドンダービー。ジョルジーニョのPKで勝利を飾り3戦2勝1分けで暫定ながら6位浮上。

モウリーニョトッテナムは、リーグ3連敗で8位に転落。トッテナムは、2012年11月以来初めてプレミアリーグで3連敗を喫しました。

スタッツ

トッテナム0-1チェルシー
シュート18
枠内シュート
42%支配率58%
457パス631
81%パス成功率88%
20ファウル14
イエローカード
コーナーキック
オフサイド

チェルシーは圧倒的にスタッツでは上回っているもののスコアは0-1。シュート数18に対して枠内2本とトッテナムと同じ枠内を記録しシュート精度に疑問が持たれる。支配率、パス数とトゥヘル体制から特に意識されているところであり、試合を通してボールを回し、保持している。

トッテナムはいつも通り相手にボールを持たせるためスタッツは下回っているがシュート数に大きな違いがあり枠内2本と同じだが、2.5倍近くシュートを打たれたが結果的にはPKの1点で抑えた。

フォーメーション

Tottenham Hotspur v Chelsea - Premier League : フォーメーション

トッテナムは前節の3-4-2-1から4-2-2-2-と変更し、選手も前節とは3枚変えダイアー、オーリエそして初先発となったヴィニシウスが前線に入った。

チェルシーは前節とフォーメーションは変わらず3-4-2-1。選手も前節とは1枚変え、トゥヘル体制で初先発となるジェイムズが右WBに入った。

前半

右サイドを制圧

前半からチェルシーはボールを保持し回していく。勿論ボールの舵をとるのは、ジョルジーニョ、コヴァチッチこの2人が散らしていく。

前半は右サイドを中心に攻めるチェルシー。

基本的には右肩上がりのフォーメーション、アスピリクエタが高い位置をとりジェイムズが外に張る、オドイはマウントの動きに合わせてかぶらないようにポジショニングをとり、またアスピリクエタやジェイムズなどとの距離間をとりながら動いていた。ヴェルナーは背後を狙ったり、降りてきたりとボールを受けていた。マウントは試合を通していろいろなところに顔をだし、背後やゲームの組み立てなど多岐にわたり活動していた。大外のアロンソも外に張りすぎないで中に入りクロスに合わせるなどして攻撃に参加。

チェルシーは多くのチャンスは右サイドから作り出し約50%ほど右サイドから攻撃を行っていた。基本的にはこの4人(マウント、アスピリクエタ、ジェイムズ、オドイ)でトッテナムの守備陣を翻弄する。時折マウントとヴェルナーとオドイ前線3枚がポジションを交換することにより相手DFのマークをずらし空いたスペースに走り込みチャンスを演出していた。

クロスやドリブルなどで跳ね返されることも多々あったがセカンドボールをとり続け2次、3次と次々に攻撃を展開した。

そして23分ヴェルナーの裏への飛び出しからダイアーがボックス内でファウルをしPK獲得。ここもアスピリクエタがハーフラインまで運びDFラインの裏へスルーパスを送ることでPKに繋がるシーンも右サイドから生まれた。キッカージョルジーニョがキッチリ決めて先制。

Tottenham Hotspur v Chelsea - Premier League : ニュース写真
引用元 Embed from Getty Images

トッテナム攻撃不能とDFラインの崩壊

基本的にはホイビュルク、ソンを中心に攻めていきたいが守備に回る時間が長くボールを保持することができないなか、裏への抜け出しや、後方からのロングフィードなどで局面の打開を目指したが、ヴィニシウスは前線で納められずまたソンもボールを受けるため下がってしまい、攻撃に厚みが作れず個人での打開で突破するしかなくなった。

守備面でも度々サイドを突破され相手のプレスと裏への飛び出しに対応できず、DFラインがバラバラになり、守備に中盤も回ってしまうため全体的に低くラインが設定されてしまい、セカンドボールも拾えず苦しい時間が続き、前半はほとんど自陣内でプレーを行った。

後半

後半、チェルシーが自陣内でのプレーが多くなり徐々にトッテナムがボールを保持することが多くなった。

トッテナム 守備の改善

後半トッテナムは、DFライン、中盤の攻防、セカンドボールの面で改善が見られた。DFラインは、高く設定し中盤の攻防でもコヴァチッチ、ジョルジーニョの縦パスを、アルデルヴァイレルトやシソコがファウル覚悟で止めることにより相手の攻撃を止めることにつながる。セカンドボールもコンパクトな守備、を展開しスペースを埋めることによってフィフティーの状態で勝負ができボールを保持することができる時間帯が増えた。

交代選手とラスト10分

トッテナムはボールを保持することはできたがシュートまでいくことができずチェルシー守備陣に苦しんでいたが交代で入ったラメラ、ルーカスモウラの投入により個で局面を打開できる選手が入ることによりラスト10分でようやく後半のシュートを放つことができた。

まずは、ラメラの枠内シュート惜しくもメンディーに弾かれてしまったがようやくメンディーを脅かした。ルーカスモウラも個人技からミドルシュートを放ちシュートは打てるようになってきた矢先トッテナムにようやく決定機が訪れる。88分ラメラの持ち運びから、オーリエ、ソンと繋ぎまたオーリエに戻す。オーリエがクロスをあげヴィニシウスがヘディングシュート。惜しくも枠の外。ここは決めておきたかったヴィニシウスだったがやはりプレー時間の短さと後半終了間際のフィジカル面での低下からあの場面は、難しいプレーだと感じる。

Tottenham Hotspur v Chelsea - Premier League : ニュース写真
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93分にもラメラ、ホイビュルク、ソン、モウラと繋ぎこぼれたところをソンがボックス内でシュートを放つが枠の外。一番可能性のあるストライカーが外し試合終了。

堅守のDF

攻撃の芽はつぶされ後半は守備に回ることが多かったチェルシーだったがDF陣の奮闘、トゥヘル体制無失点と好調の守備は健在でありトッテナムに後半終盤まではシュートを打たせない堅い守備が光った。チアゴシウバが負傷により交代しクリステンセンが入ったが問題なくゲームに入れていて選手層の厚さも感じられる結果となった。

総括

トッテナムは後半攻撃は改善されシュートを打てるようになったが時間帯が遅くもう少し時間があれば得点できた可能性は感じられたが、やはりエース不在でのソンの負担は気になる。また守備面でもダイアーのポジショニングが時折悪くラインを乱したりスペースを空けたり、PK献上と何とも言えない結果になった。

チェルシーは前半素晴らしい結果となったが、後半は相手のコンパクトな守備から選手同士の距離感が狭かったり、長すぎてしまいパスをカットされてしまうシーンが見られ攻撃に展開することが前半よりは少なくなったが、限られた攻撃の中での得点、追加点は今後の課題である。

次節、トッテナムはWBA チェルシーはシェフィールドユナイテッドと戦う

Tottenham Hotspur v Chelsea - Premier League : ニュース写真
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