試合戦術解説

プレミアリーグ 第31節 トッテナム対マンチェスターユナイテッド 【マッチレビュー】 

プレミアリーグ第31節トッテナム対マンチェスターユナイテッドは、1-3でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った一戦を戦術解説、マッチレビュー。

1-3でマンチェスターユナイテッドが勝利を飾った一戦。2位マンチェスターユナイテッドは、首位マンチェスターシティとの勝ち点差11、3位レスターとは7差に広げている。トッテナムは、暫定ながら7位とCL圏内確保に向けて苦しい展開が続いている。

前回の対戦ではホームで1-6と大敗を喫したマンチェスターユナイテッドだったがリベンジを果たした。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : ニュース写真
引用元 Embed from Getty Images

スタッツ

トッテナム1-3マンチェスターユナイテッド
12シュート12
枠内シュート
46%支配率54%
439パス503
81%パス成功率83%
イエローカード
レッドカード
オフサイド
コーナーキック
11ファウル15

フォーメーション

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : フォーメーション

ホームトッテナムは、前節とは3人変更でサンチェス、タンガンガ、ヴィニシウスに変わりダイアー、オーリエ、ソンが先発。

アウェーマンチェスターユナイテッドは、前節とは1人変更でグリーンウッドと変わりマクトミネイが先発。

試合解説

マンチェスターユナイテッドのシンプルな攻撃

マンチェスターユナイテッドは、シンプルな攻撃を展開。それは相手の背後をとること。ターゲットとなるカバーニ、ポグバとラッシュフォードが走り込みボールを送り出す。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : 戦術解説

左サイドの展開の場合ポグバ、ブルーノフェルナンデスが絡み、トッテナムDFの背後ダイヤーとレギロンの間を狙う。そこに走りこんでくるのがラッシュフォード。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : 戦術解説

右サイドの場合ラッシュフォードが早い段階から前線を確認し長いボールをポグバに送るシーンが見られた。

マンチェスターユナイテッドは、徹底して相手のサイドバックの裏オーリエ、レギロンの背後をとるボールを供給。序盤から相手の背後をとる意図としては、相手のDFラインを下げ、外から斜めにパスを送ることにより中盤とDFラインとの間を広くさせ中盤の裏にもパスを通しやすくする。そうしたことを意識してボールを動かしていた。

この攻撃からポグバに当てカバーニがセカンドをとりラッシュフォードがシュートを放つダイナミックかつシンプルな攻撃が見られた。

トッテナムは、SB、中盤からのFWへの縦パスのミスから奪われてからこうした展開をゆるしていた。

前半輝きを失った司令塔

マンチェスターユナイテッドの攻撃の中心でもあるブルーノフェルナンデス。前半は完璧に抑えられてしまい攻撃面特にボックス内やバイタルエリア内で自由にボールを受けることができず苦しい展開を強いられた。

その男を抑えた選手こそトッテナムの仕事人ピエール・エミール・ホイビュルク。この試合でもタックル4回、インターセプト1回、デュエル8回の勝利を記録している。常にマンマーク気味でプレッシングに当たりスペースを無くすことによりボールを持たせる時間を限りなく少なくし判断ミスを誘いカット。こうした影響でブルーノフェルナンデスは、中央でもらうことができず、低い位置や外に追い出されることが多くなった。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : ニュース写真
引用元 Embed from Getty Images

先制点はトッテナム

35分にマンチェスターユナイテッドは、VARでソンフンミンに対してのマクトミネイのファウルにより取り消しになった5分後にやられてしまう。

40分トッテナムが後方でのパス回しからエンドンベレがケインにパスを送ったシーンで決着はついてしまった。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : 戦術解説

エンドンベレからケインを狙った素晴らしいパスが通ったが、1番気になるのがラッシュフォードの守備。

マンチェスターユナイテッドは、全員がほぼ自陣内で守備をしていたのにもかかわらず一番スペースを空けてはいけないソンフンミンに対してのこの状況は勿体ないシーン。ケインが中に入ったことによりワンビサカがマークについたことにより空いてしまったソンフンミンに対してのマークの受け渡しがうまくいかなかったシーンではあるがラッシュフォードの守備の怠慢さが見られた。

後半のキーマンになった男

先制点をとられたマンチェスターユナイテッドだったが後半は新たな男がトッテナム守備陣に迷いを与える。その男こそポール・ポグバ。

ブルーノフェルナンデスが封じられてはいたが、新たな攻撃にアクセントを加えられる選手がもう一人いたことにより、攻撃は停滞せずに済んだ。

ポグバは、前半ラッシュフォードとのポジション交換を頻繁に行ってはいたが、後半はようやく相手の中盤を混乱させることに成功する。

51分49秒の攻撃でフレッジの縦パスを受けたポグバ。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : 戦術解説

ポグバがホイビュルク、ロ・チェルソの間に入り2人を引き付けることによりブルーノフェルナンデスがフリーでボールを受けることに成功する。ここでようやくイビュルクの守備から解放されていき前を向いてのプレーが可能になり、チャンスメイクができるようになった。

伏線回収

57分ようやく同点に追いつく。

前半35分でもあった中央の縦パスからポグバがうけカバーニに送りゴールネットを揺らしたシーンがありVARで取り消しになった時と同じようなことが後半も見られた。

ブルーノフェルナンデスがフレッジに送り中央のラッシュフォードとの狭い範囲でのワンツーでカバーニに渡しシュートを放ち一回はロリスにセーブされるが詰めていたフレッジが決め同点。ユナイテッドらしくないトッテナムの中央を固めた守備を真正面から崩してのゴールを決めた。

フレッジにとっては、リーグ戦初ゴールとなった。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : ニュース写真
引用元 Embed from Getty Images

DFの強さとGK

一失点はとられたもののそれ以外のシーンは危なげなく相手の攻撃陣をシャットアウトした。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : 戦術解説

トッテナムも前線三枚が果敢に背後を狙おうとスペースに走りこむがDF陣の対人の強さとカバーリングではじき出しボックス内で自由にさせない。特にエースハリー・ケインには、仕事をさせずマグワイア、リンデレフ、フレッジ、マクトミネイの中央ラインを中心に徹底した守備で攻撃をシャットアウト。

またGKヘンダーソンのカバーリングエリアの広さにより裏へのパスをカットできることは、トッテナム相手には有効ではあるが今後の相手に継続的にユナイテッドの守護神として活躍できるかが楽しみな存在であるが、デヘアがサブにいることは、勿体ないが安心できる存在ではある。

感想

結果的に交代で入ったグリーンウッドが1ゴール1アシストと好調ぶりを見せ、後半からは、ブルーノフェルナンデスも実力を発揮し、戻ってきたポグバも随所に活躍を見せた、カバーニも1ゴールとストライカーの役割を果たし文句なしの攻撃陣だがラッシュフォードの疲労だけが気になる。

守備陣も先制点はとられたが集中した守備と前回1-6で負けたとは思えない内容で完勝し好調さが見て取れる。

コメント

スールシャール監督

もっとも印象に残ったこと
今日の試合でも気持ちの強さが見られた。あの判定(カバーニのゴールが無効に)が下されて、不公平なこと、逆境を迎え、集中力を切らして失点してしまった。しかし、それから冷静さを取り戻すことができた。目的を持って戦っていたし、そういうチームのように見えた。

VAR
もう終わった試合のことだ。明らかなミスだとしても、試合は終わった。明らかなミスだったし、彼(主審のクリス・カバナー)は間違いを犯した。完璧なゴールだった。チームに勢いを与えたゴールになっていたと思う。あの直後に失点してしまったが、それからのパフォーマンスは良かった。スコットはどうやって走っていた? (動きをつけて)私も走るときには腕をこうやって使う。もし私の息子が同じような状況になって、3分近くショックを受けて、10人のチームメートに慰められていたら、息子は飯抜きだ!

反応
見た目にも、序盤は木曜の夜にヨーロッパで試合をこなしたような感じだった。良い反応、トップクラスの反応が見られたし、後半は良かった。失点してからは、不公平、逆境に立たされた感じが下が、チームは強い気持ちで立ち向かい、カムバックできた。今日のような判定で、我々の良いシーズンを台無しにするわけにはいかない。

素晴らしいエディンソン
後半、特に終盤は非常に質の高い動きだった。動き続ければ、ボールも出てくる。エディンソンの今日のパフォーマンスは、我々に数年欠けていたようなものだった。彼のような9番タイプはしばらくいなかった。今朝、選手たちとミーティングをした時、彼の動きを生かさないといけないと伝えた。フレッジもゴールを決めてくれて、最高だ。

サブで輝いたメイソン
あのクロスは、エディンソンの動きに合わせて練習していたもので、メイソンは素晴らしかった。それに、メイソンのゴールからも、彼の成長が見て取れる。大抵の場合、相手はメイソンを右に行かせようとする。仮に右に動かされたとしても、彼には素晴らしい右足がある。素晴らしいゴールだった。

異なる準備
普段とは異なるやり方で準備した。金曜に飛行機で戻ったので、土曜はリカバリーにあてないといけなかった。それで、ミーティングと、動画を見る形で準備した。基本的な形は変えず、難しいトッテナムと対戦した。スペースを見出し、両サイドを使わないといけない。クロスを入れないといけないし、時には中央から突破する必要もある。1点目は中央からの良いプレーで生まれて、2点目はクロスから決めた。相手も前に出てこざるを得なくなり、スペースが広がった。

ジョゼへのリスペクト
時には心ないことも言われる。我々は、良き同僚であり、友人でもある。試合中は感情的になって言い合っても、私たちはお互いにリスペクトし合っている。言葉尻を捕らえられてしまうこともある。私にも身に覚えがあることだ。

シティーを捕まえられる?
理論的に不可能ではないが、奇跡が必要だ。ただ、奇跡が起こることもある。我々は、できるだけ多くの勝ち点を記録し、勝利を収め、昨シーズンから成長しないといけない。できるだけ彼らとの差を縮めたい。

DAZN

マクトミネイ

「監督からのメッセージは明確だった」と語った。「冷静さを保つことが大事だった。まだ1点差だったし、パニックを起こす必要なんてなかった」

「同じような状況は経験しているし、チームの精神力は強い。ウチには、手強いチームを相手にボールを持ちたいと思う優れた選手が揃っているから」

主審のクリス・カバナーにより得点が無効となった後、マンチェスター・ユナイテッドの選手たちは苛立っていた。マクトミネイも「受け入れられなかった」と、振り返っている。

「腹が立っていたね。色々と物議を醸すことになるだろうけれど、審判も判定しないといけない。これも試合の一部。僕個人は、VARは好きではないんだ。あれは、明らかにゴール。審判は間違いを犯したけれど、こういうこともある」

「僕たちにとっては不公平な仕打ちだったけれど、あそこで集中を切らすわけにはいかなかった。あれでやる気を削がれるわけにはいかなかった。とても難しい相手との試合で勝ち点3を取れて、本当に満足している」

「素晴らしい勝利だし、後半はポジティブな要素ばかりだった」

「フレッジがボックスにいるのは変な感じだった!」と冗談を言うも、「素晴らしかったよ。彼は活発だったし、素晴らしかった」と、称えた。

「監督も、今日は満足してくれると思う。ポール(ポグバ)、メイソン、それにエディも最高だった」

ユナイテッドにとっては、昨年オールド・トラッフォードで大敗を喫したスパーズへのリベンジ達成でもあった。

「試合前から色々と言われていたからね」と、マクトミネイは言う。

「僕たちも意識していた。しっかりプレーして、前回の結果を忘れないようにした。今日は、前回より遥かに良い試合だった」

フレッジ

「とても嬉しい。今シーズン初ゴール。僕の仕事は点を決めることではないけれど、ゴールを決められると嬉しい。これからも点を決めないとね」

「前半は良くなくて、ハーフタイムの間にドレッシングルームでみんなと色々話し合った。それからプレーも良くなって、サイドを上手く使えた」

「点を決めてから使えるスペースが広がった。それは僕たちにとってとても大事で、これからも前を向いてやっていく」

フレッジは、エディンソン・カバーニが前半に決めた得点が無効になった場面に関しても、こう述べている。

「間違いなく認められるべきゴールだった。スコット・マクトミネイのファウルはなかった」

「でも、後半にカバーニがゴールを決めてくれて、嬉しかった。彼は素晴らしい人。それに、チームのために走ってくれる選手。まだまだ試合はあるから、このまま走り続けないといけない」

引用元 マンチェスターユナイテッド公式

次節マンチェスターユナイテッドは、ホームでバーンリーとトッテナムは、アウェーでエヴァートンと対戦する。

Tottenham Hotspur v Manchester United - Premier League : ニュース写真
引用元 Embed from Getty Images
こんな記事もおすすめ