プレミアリーグ第3節マンチェスター・ユナイテッド対ウォルバー・ハンプトンは、1-0でマンチェスター・ユナイテッドが勝利を飾った1戦を戦術解説、マッチレビュー
前節サウサンプトン戦では引き分けに終わり、連勝を飾れなかったが
今節は1-0で辛くも勝利。
ウルブスの強力アタッカー陣に終始主導権を握られ苦しい展開が多く
相手の決定力不足に助けられた。
なんとかグリーンウッドが開幕3試合連続ゴールとデヘアの神がかりセーブのおかげで
結果としては勝ち点3を勝ち取ることに成功したが
今後の課題も大きく表れた試合にも見受けられた。
Embed from Getty Imagesスタッツ
マンチェスター・U | 1-0 | ウルブス |
10 | シュート | 15 |
3 | 枠内シュート | 6 |
56% | 支配率 | 44% |
552 | パス | 427 |
86% | パス成功率 | 81% |
9 | ファウル | 7 |
4 | オフサイド | 5 |
7 | コーナーキック | 5 |
フォーメーション

マンチェスター・ユナイテッドは4-2-3-1
ウルブスは4-3-3でスタート。
ヴァラン、サンチョ共に新戦力は初先発になった。
前半
圧倒された前半の入り
ウルブス戦で気を付けなければいけないアタッカー陣
怪我から戻ってきたエースヒメネス、バルセロナからの新加入トリンコン、そして化け物トラオレ
この3人を自由にしないことがユナイテッド守備陣には求められてはいたと思う。
しかし試合序盤圧倒される。

2分 フレッジのパスミスからトラオレの渡り、2対1の状況をボランチ陣は作りだすも
そこからポグバとフレッジ2人の間をトラオレは切り裂く
奥のトリンコンだけはすぐさま切り替え、前に走りこむ。

結果的に2対2の状況を作り出され危ないシーンを迎えた。
5分 コーナキックからのクリアボールをフレッジがミスしたボールがトリンコンにわたり
開始5分で2対2の数的同数の場面を2度も与えてしまった。

ここの場面もトリンコンとトラオレの2人。

結果的にフレッジがトリンコンにかわされ、シュートを放たれるが、間一髪でワンビサカがクリアして失点は免れたが開始から落ち着かない展開となった。
この2つのシーンは、相手陣内ファイナルサードでのパスミスとコーナキックからカウンターを食らってしまい
完璧に崩されてはいない状況ではあったが

このシーンでは外から中に切り込んだトラオレがワンビサカを抜き、カバーに入ったフレッジも抜き去り
ヒメネスが中から外に入る動きをしてスペースを空け、ドリブルスペース確保と共に
トラオレが引き付けたワンビサカのスペースを突くなど連動した戦いでも圧倒された。
ユナイテッドのビルドアップ

ユナイテッドの後方からのビルドアップもうまく機能せず
ゾーンであまり深追いしないウルブスに対して、ボランチのフレッジ、ポグバにはモウティーニョとネべスが付き、ヒメネスがポグバへの縦パスを封じている。
うまくいった流れでもブルーノやグリーンウッドが後方に降りてボールを貰うが後ろが重くなりボールは保持できるがチャンスを生み出すには難しい状況が続いた。
だが守備ウルブスは、5バックでラインを高くしているため
ポグバのワンタッチパスからブルーノにパスを送りゴールネットを揺らしたシーンなど惜しくもオフサイドになったしまったが、少しずつウルブスのプレス、守備に慣れてきた段階で前半終了。
勝利の確率は、前半終了時点で26%ウルブス、ユナイテッドは35%と両チーム低い結果となった。
ハーフタイムスタッツ


後半
新加入の選手のズレとフィット
後半最初のチャンスを迎えたのもウルブス

ネべスのパスからトリンコンがキルマンにパスを送る。
ここでフレッジがキルマンにアプローチに行くのだが
空いたトリンコンのマークは誰が行くのか

ブルーノは追いかけても間に合わず、この場面でマークの入れ替えをしてほしかったサンチョは棒立ち。
結局フレッジがプレスをかけて空いてしまったスペースを使われてしまい
トリンコンに中央を突破されてしまい、カバーに入ったヴァランが抑え新戦力のズレとフィットが垣間見えたシーン。
後半もトリンコンとトラオレのコンビは恐怖。
覚醒グリーンウッド
終始押し込まれ、決定力的なチャンスを作り出せず難しい時間が続いたユナイテッドだが
80分ようやく均衡が破れた。
これで開幕3試合連続のゴールで10代のプレミアリーグ史上2人目となった。
ダニエル・ジェームズがカバーニと交代によってグリーンウッドが右に入ったが、
今回も警戒されている左足ではなく、右足でのゴールで
決勝点のゴールを決めた。
Embed from Getty Imagesスカイスポーツ採点
ウルブス: サ(5); セメド(6)、キルマン(6)、コーディ(6)、サイス(6)、マルカル(7); ネベス(6)、モウティーニョ(6); トリンカオ(7)、ヒメネス(6)、トラオレ(8)ポデンス(6)
マンチェスターユナイテッド:デヘア(9); ワンビサカ(6)、ヴァラン(7)、マグワイア(6)、ショー(7); フレッド(5)、ポグバ(6); サンチョ(6)、フェルナンデス(6)、ジェームズ(6); グリーンウッド(8)
引用元 スカイスポーツ
感想
よく勝ち点3を勝ち取れた試合だなというのが率直な感想
なんとかグリーンウッドが決めたが、終始ウルブスペースで進んだ試合展開と
トリンコンとトラオレの脅威。
そこに対応できなかったユナイテッドのMFとDFの連携不足。
最後の所で踏ん張ったがデヘアやヴァランの活躍がなければ非常に危なかった。
また後方からのビルドアップもミスが多くポグバ以外可能性を感じられない。
ダブルボランチフレッジ、ポグバは非常に厳しく感じられポグバの持ち味と開幕からのチャンスメイクはあの位置では光らない。
ここにきてマクトミネイ不在とフレッジのコンディション不足が気になるところと
サンチョは先発ではなく途中から出場させてプレミアリーグとユナイテッドのスタイルに慣れさせてほしい
まだ合流して間もないためしょうがないが、この試合サンチョの所でボールが止まることが多くスタートからは今現在は厳しいと感じる。
だが赤い悪魔には王が帰還したため、そことの融合が次節のニューカッスル戦でどのような
フォーメーションと戦術で来るのか楽しみにしていきたい。
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